「モルモットに何を食べさせればいいの?」「野菜は毎日あげていい?」「食べてはいけないものって何?」——はじめてモルモットを迎えた方から、長年飼育しているベテランの方まで、餌に関する悩みは尽きないものです。モルモットは草食動物の中でも特にビタミンCを自力で合成できないという特徴があり、食事管理が健康に直結します。この記事では、基本の餌の種類から適切な量・頻度、与えてOKな食材とNGな食材まで、獣医学的な根拠をもとに徹底的に解説します。今日から実践できる正しい餌やり方法を、ぜひ最後までご確認ください。
【結論】モルモットの餌は「牧草・ペレット・野菜」の3種類が基本

モルモットの食事は、「牧草」「ペレット」「野菜」の3種類を組み合わせることが基本です。
この3種類を適切なバランスで与えることで、歯・腸・免疫・皮膚など体全体の健康を維持できます。
逆に、どれか1種類だけに偏ると栄養不足や消化器トラブルを招くリスクが高まるため、バランスが非常に重要です。
| 種類 | 役割 | 給与の頻度 |
|---|---|---|
| 牧草(チモシー) | 主食・歯の摩耗・腸の蠕動促進 | 1日中食べ放題 |
| ペレット | 副食・栄養補完・ビタミンC補給 | 1日2回(体重の2〜3%) |
| 野菜・果物 | おやつ・ビタミンC補給・コミュニケーション | 野菜は毎日少量、果物は週1〜2回 |
餌の黄金比率は「牧草8割・ペレット1.5割・野菜0.5割」
モルモットの食事における理想的な比率は、牧草8割・ペレット1.5割・野菜(果物含む)0.5割とされています。
この比率は、野生のモルモットが草原で生活する際の食性を参考にしたものです。
牧草が圧倒的に多い理由は、高繊維食が腸の蠕動運動を正常に保ち、歯の過成長(不正咬合)を防ぐためです。
ペレットは栄養を効率よく補う役割がありますが、与えすぎると肥満や軟便の原因になるため、全体の1.5割程度に抑えましょう。
野菜・果物は0.5割とわずかに見えますが、新鮮なビタミンCを補給する大切な役割を担っています。
※「8割」「1.5割」「0.5割」はカロリーや重量の厳密な比率ではなく、食事全体における優先度・重要度のイメージです。
ビタミンCが必須な理由とは?
モルモットは哺乳類でありながら体内でビタミンCを合成する能力を持たない、非常に珍しい動物です。
これは「L-グロノラクトンオキシダーゼ」という酵素を持っていないためで、人間と同様に食事からビタミンCを摂取する必要があります。
ビタミンCが不足すると壊血病(スカービー)を発症し、関節の腫れ・出血・歯肉炎・食欲不振・最悪の場合は死亡に至ることもあります。
モルモットに必要なビタミンCの摂取量は、健康な成体で1日あたり体重1kgにつき約10〜30mg、妊娠中や病気の際は最大30mg/kg以上(体重1kgあたり30mg以上)が必要になる場合もあります。
ビタミンCは熱や光に弱く、ペレットの製造後3〜6ヶ月で劣化するため、新鮮な野菜からの補給が最も確実です。
モルモットの餌の種類と役割

モルモットの健康を守るために、3種類の餌がそれぞれどのような役割を果たしているかを深く理解することが重要です。
それぞれの特性を把握することで、より適切な給餌ができるようになります。
主食「牧草(チモシー)」—歯と腸の健康を守る
牧草、特にチモシー(またはオーチャードグラス)は、モルモットの主食であり、1日を通じて自由に食べられる状態にしておく必要があります。
牧草が持つ最大の役割は2つあります。
①歯の摩耗:モルモットの歯は一生伸び続ける「常生歯」です。固い牧草をすり潰すように食べることで歯が自然に摩耗し、不正咬合(歯の過成長)を防ぎます。
②腸の蠕動促進:牧草の豊富な粗繊維(クルードファイバー)が腸を刺激し、正常な消化運動を促します。繊維が不足すると腸閉塞や鼓腸(ガス貯留)などの深刻な消化器病を招くリスクがあります。
牧草の栄養成分は主に炭水化物と繊維で、タンパク質・脂肪は少なめです。これがカロリー過多を防ぎながら消化器系を健康に保つ理由です。
牧草は常にケージ内に補充し、食べ放題の状態を維持してください。「少なくなったら補充」ではなく、常に新鮮な牧草が手に入る環境を整えましょう。
副食「ペレット」—栄養バランスを効率よく補う
ペレットは牧草だけでは補いきれないビタミン・ミネラル・タンパク質を効率的に補給するための副食です。
特にビタミンCが添加されたモルモット専用ペレットを選ぶことが非常に重要です。ウサギやハムスター用のペレットはビタミンCが含まれていないため、代用はできません。
ペレットの適切な量は体重の2〜3%が目安です。体重700gのモルモットであれば1日あたり約14〜21gが適量となります。
与えすぎると肥満・軟便・牧草を食べなくなるという悪循環に陥るため、計量スプーンや小型のデジタルスケールで毎回正確に量ることを習慣にしましょう。
また、ペレットに含まれるビタミンCは製造後から徐々に分解されるため、開封後は1〜2ヶ月以内に使い切るよう心がけてください。
おやつ「野菜・果物」—ビタミンC補給とコミュニケーション
野菜と果物は単なるおやつではなく、新鮮なビタミンCを安定的に補給するという重要な役割を担っています。
特にピーマン・パセリ・ブロッコリーなどは100gあたり50mg以上のビタミンCを含み、毎日少量を与えるだけで効率的にビタミンCを摂取できます。
さらに、野菜を手から直接与えることで飼い主とモルモットのコミュニケーションにも繋がります。信頼関係の構築にも一役買う大切な時間です。
ただし、野菜・果物の与えすぎは軟便・下痢・肥満の原因になるため、1日の総量はモルモットの体の大きさに合わせて手のひら1枚分程度を目安にしましょう。
モルモットに与えてOKな野菜・果物一覧

「この野菜はあげても大丈夫?」という疑問を解消するために、安全に与えられる食材を頻度別に整理しました。
初めて与える食材は少量からスタートし、体調の変化がないか1〜2日様子を見ることが大切です。
毎日与えてOK!ビタミンC豊富な野菜7選
以下の野菜はビタミンCが豊富で安全性が高く、毎日少量ずつ与えることが推奨される食材です。
- ピーマン(赤・黄・緑):100gあたりビタミンC含有量は赤ピーマンで約170mg。モルモットの必須栄養素を効率よく補給できる最高の食材のひとつ。1日1〜2切れが目安。
- パセリ:100gあたり約120mgのビタミンCを含む。少量でも効果的。ただしカルシウムも豊富なため、尿石症のある個体は控えめに。
- ブロッコリー(花蕾部分):ビタミンCが豊富で食いつきも良い。茎より花蕾を中心に与え、1日小房1〜2個程度が目安。
- 小松菜:カルシウム・ビタミンK・βカロテンも含む栄養バランスの良い葉野菜。毎日1〜2枚程度。
- チンゲン菜:水分が適度で食べやすく、消化も良好。葉を2〜3枚が1日の目安。
- 水菜:柔らかく食べやすいため、高齢や歯の弱い個体にも◎。ビタミンCのほかカルシウムも含む。
- 葉レタス(サニーレタスなど):水分が多いため多量は軟便の原因になるが、少量なら毎日問題なし。1〜2枚を目安に。
週2〜3回が目安の野菜リスト
以下の野菜は安全ですが、毎日大量に与えると特定の栄養素(シュウ酸・カルシウム・糖分など)が過剰になる恐れがあるため、週2〜3回程度に頻度を抑えましょう。
- ほうれん草:シュウ酸が多く、過剰摂取すると尿路結石の原因になる可能性があります。少量を週2〜3回に留めてください。
- キャベツ:甲状腺機能に影響するゴイトリンを含むため毎日大量は避けるべき。週2〜3回、少量なら問題なし。
- 白菜:水分が非常に多く、食べすぎると軟便になりやすい。少量を週2〜3回。
- セロリ:ビタミンCも含み食いつきが良いが、繊維質の茎が多く食べすぎると消化負担になる。葉の部分を少量ずつ。
- にんじん:βカロテン・ビタミンが豊富。ただし糖分がやや多いため薄切り1〜2枚を週2〜3回に。
- きゅうり:水分が非常に多く(約95%)、少量なら問題ないが多量では下痢を招く。1〜2切れを週2〜3回。
果物は特別なおやつとして少量に
果物はモルモットが好む甘い食べ物ですが、糖分が高いため少量を週1〜2回の特別なおやつとして位置づけましょう。
- いちご:ビタミンCが豊富でモルモットに人気。1〜2粒を週1〜2回。
- りんご(皮なし・種なし):食物繊維も含み消化に優しい。薄切り1〜2枚を週1回。種はシアン化物を含むため必ず除去すること。
- ブルーベリー:抗酸化物質が豊富。2〜3粒を週1回。
- メロン(種なし):水分が多く糖分も高め。小さな一切れを週1回程度に。
- バナナ:カリウムが豊富だが糖分・カロリーが高い。1cmほどの小さな一切れを週1回に限る。
※ぶどうはモルモットへの安全性が明確に確立されていない(犬猫では腎毒性が報告されている)ため、与えないことを推奨します。
モルモットに絶対与えてはいけないNG食材

モルモットにとって危険な食材を事前に把握し、誤って与えてしまう事故を防ぐことが飼い主の大切な責任です。
「少量なら大丈夫」と思いがちですが、モルモットは小型動物のため少量でも深刻な中毒症状を引き起こす場合があります。
中毒を起こす危険な食べ物
以下の食材は命に関わる中毒症状を引き起こす可能性があるため、絶対に与えてはいけません。
- ネギ・玉ねぎ・にら・にんにく(ネギ属全般):有機チオ硫酸化合物(アリルプロピルジスルフィド等)という成分が赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こします。加熱しても毒性は変わりません。ねぎが入った人間の食べ物も厳禁です。
- アボカド:ペルシンという成分が心臓・肺・乳腺に毒性を示します。果肉・皮・種・葉のすべてが危険です。
- チョコレート・カカオ:テオブロミン・カフェインが中枢神経を刺激し、痙攣・心拍異常・死亡を引き起こします。
- アルコール類:微量でも肝不全・神経障害を起こします。アルコールを含む食品も厳禁。
- カフェインを含む食品・飲料:コーヒー・紅茶・エナジードリンクなど。心拍異常・痙攣の原因。
- じゃがいもの芽・緑色部分:ソラニンという毒素が含まれ、消化器症状・神経症状を引き起こします。
消化不良・健康被害を起こす食べ物
直ちに命に関わるわけではないものの、継続的に与えると消化器障害・肥満・内臓疾患を引き起こす食材があります。
- 人間用の加工食品(スナック菓子・クッキー・パンなど):塩分・砂糖・添加物が多く、腎臓・心臓に大きな負担をかけます。
- 乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト):モルモットは乳糖不耐性のため、消化できずに下痢・腹痛を起こします。
- 生の豆類(大豆・インゲンなど):レクチンというタンパク質毒素が消化器官を刺激します。
- ほうれん草の多量摂取:シュウ酸カルシウムが腎臓・膀胱に蓄積し、尿路結石を引き起こします。
- 冷凍・冷蔵庫から出したばかりの食材:体温より低い温度の食材は消化器に負担をかけ下痢の原因になります。必ず常温に戻してください。
- 殺虫剤・農薬が残った野菜:市販の野菜は必ず水でよく洗い、農薬を落としてから与えてください。
- 水分の多い果物の多量与え:スイカ・梨などは水分が90%以上あり、大量に与えると激しい下痢を起こします。
モルモットの餌の量と回数|1日の目安を体重別に解説

「うちのモルモットにはどのくらいあげればいいの?」という疑問に、体重別の具体的な目安を解説します。
モルモットの成体の体重は一般的に700g〜1,200gの範囲内に収まります。体重に応じた適切な量を把握し、肥満や栄養不足を防ぎましょう。
体重別・餌の量早見表
牧草は食べ放題を基本としつつ、ペレットと野菜の量を体重に合わせて調整してください。
| 体重 | ペレット(1日総量) | 野菜(1日総量) | 牧草 |
|---|---|---|---|
| 〜500g(子・小型個体) | 10〜15g | 20〜30g | 食べ放題(常時補充) |
| 500〜700g | 15〜18g | 30〜40g | 食べ放題(常時補充) |
| 700〜900g(標準) | 18〜22g | 40〜60g | 食べ放題(常時補充) |
| 900〜1,200g | 22〜30g | 50〜70g | 食べ放題(常時補充) |
| 1,200g以上(大型・肥満傾向) | 20〜25g(制限) | 50〜60g(低糖質中心) | 食べ放題(常時補充) |
※上記はあくまでも目安です。個体の年齢・健康状態・活動量によって異なります。定期的に体重を測定し、かかりつけの獣医師に相談することを推奨します。
朝・夕の給餌スケジュール例
モルモットは薄明薄暮性(夜明けと夕暮れに活発に活動する)という特性を持つため、朝と夕方の2回に分けて給餌するスタイルが最も適しています。
| 時間帯 | 給与内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 朝(7〜8時頃) | ペレット(1日量の半分)+野菜(少量)+牧草の補充 | 前夜から食べ残したペレットは処分し新鮮なものを与える |
| 昼〜夕方(12〜17時) | 牧草の補充(必要に応じて) | 牧草が少なくなっていたら追加補充 |
| 夕(18〜20時頃) | ペレット(1日量の残り半分)+野菜(少量)+牧草の補充 | 活動が活発な時間帯に合わせ、食欲旺盛な夕方に合わせる |
| 就寝前 | 残ったペレット・野菜の片付け | 放置すると腐敗・細菌増殖の原因に。水は毎日交換。 |
ペレットと野菜を夜中に放置することは衛生的に問題があるため、就寝前に食べ残しを片付ける習慣をつけましょう。
モルモットへの餌の与え方と注意点

正しい量の餌を準備しても、与え方を間違えると消化器トラブルや食欲不振につながることがあります。
日々の給餌の中で気をつけるべき具体的なポイントを解説します。
野菜は常温に戻し水気を切ってから与える
冷蔵庫から出した野菜をそのまま与えると、冷たさによる消化器への刺激から下痢・腹痛を起こすことがあります。
野菜を与える前には必ず以下の手順を踏んでください。
- 冷蔵庫から取り出し、常温(20〜25℃程度)に15〜30分置いて温度を上げる。
- 流水でよく洗い、農薬・細菌・ゴミを取り除く。
- キッチンペーパーやタオルで水気をしっかり拭き取る。水気が多いと軟便の原因になる。
- 一口サイズにカットして与える(茎の硬い部分は噛み切りやすい大きさに)。
また、野菜は与えてから1〜2時間経っても食べていない場合は片付けるようにしましょう。腐敗した野菜を食べると食中毒を引き起こすリスクがあります。
牧草を食べない時の5つのチェックポイント
モルモットが牧草を食べなくなることは健康上のシグナルである可能性があります。
以下の5つのポイントを確認してみてください。
- 牧草の鮮度・品質:開封から時間が経った牧草は香りが飛び食いつきが悪くなります。新しい牧草に替えてみましょう。密封容器や専用ケースで保管し湿気を避けることが重要です。
- 牧草フィーダーの位置・種類:ケージのどこにフィーダーを設置しているか確認を。ケージの横や上部に設置するタイプより、床置きや低い位置の方を好む個体もいます。
- ペレット・野菜の量が多すぎる:お腹が満たされて牧草を食べなくなっている場合があります。ペレットや野菜の量を一時的に減らし、牧草への食欲を促しましょう。
- 歯・口腔の問題:不正咬合(歯の噛み合わせ異常)があると、固い牧草を食べるのが痛くて避けることがあります。食欲全般の低下がある場合は獣医師に相談してください。
- ストレス・環境変化:引越し直後・新しいケージへの移行・ほかのペットの接近などが原因でストレスを感じ食欲が落ちることがあります。静かな環境を確保しましょう。
新しい餌への切り替えは7〜10日かけて
モルモットの消化器系は急激な食事変更に非常に弱く、いきなり新しい餌に切り替えると腸内細菌バランスが乱れ、下痢・食欲不振を起こすことがあります。
新しいペレットや牧草へ切り替える際は、以下の段階的な移行方法を推奨します。
| 期間 | 旧餌の割合 | 新餌の割合 |
|---|---|---|
| 1〜3日目 | 75% | 25% |
| 4〜5日目 | 50% | 50% |
| 6〜7日目 | 25% | 75% |
| 8〜10日目 | 0% | 100% |
切り替え期間中は便の状態(軟便・下痢の有無)と食欲を毎日観察し、異常があればすぐに移行スピードを落とすか元の餌に戻してください。
ペレット・牧草の選び方のポイント

ペットショップやオンラインには多種多様なモルモット用の餌が販売されていますが、品質にはかなりの差があります。
商品選びで失敗しないための具体的な基準を解説します。
ペレットは「チモシーベース・高繊維・ビタミンC添加」が基本
良質なモルモット用ペレットを選ぶ際には、以下の3つの条件を満たしているかを確認してください。
- ①チモシーベース(牧草原料が主成分):原材料の最初にチモシーや草粉末が記載されているものを選びましょう。穀物(トウモロコシ・小麦)が主原料のものは繊維質が不足し、肥満や消化器病のリスクが上がります。
- ②高繊維(クルードファイバー15%以上):成分表示でクルードファイバー(粗繊維)が15〜20%以上のものが理想的です。10%未満のペレットは腸の蠕動運動を促す力が弱く主食の牧草の代わりにはなりません。
- ③ビタミンC添加(モルモット専用):必ず「モルモット専用」と記載されたものを選んでください。ウサギ用・ハムスター用はビタミンCが含まれていません。なお、ビタミンCは光・熱・空気で分解されるため、製造日から日が経った商品は注意が必要です。
また、カラフルなミックスタイプや種・ナッツが入ったものは糖分・脂肪分が高く、モルモットが好みの具材だけ選んで食べてしまう「選り食い」を引き起こすため、シンプルな単色ペレットが推奨されます。
牧草は「チモシー1番刈り」を基本に
牧草には刈り取り時期によって1番刈り・2番刈り・3番刈りがあり、それぞれ栄養成分と食感が異なります。
| 種類 | 特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|
| チモシー1番刈り | 茎が太く固め。繊維質が最も豊富。香りが強い。 | 成体の主食(最推奨) |
| チモシー2番刈り | 柔らかく葉が多い。食いつきが良い。タンパク質やや高め。 | 1番刈りを食べない個体・老齢・療養中 |
| チモシー3番刈り | 非常に柔らかく繊維質少なめ。甘みがある。 | 食欲不振時の補助的使用 |
| オーチャードグラス | 甘みがありチモシーが苦手な個体にも食べやすい。 | チモシーの代替・バリエーション |
成体モルモットの主食はチモシー1番刈りを基本とし、個体が食べない場合は2番刈りやオーチャードグラスを混ぜて対応しましょう。
購入する際は色が鮮やかな緑色で、草の香りがしっかりするものを選んでください。茶色く変色していたり、カビ・虫が発生しているものは使用を中止してください。
モルモットの餌に関するよくある質問

モルモットの餌について特に多く寄せられる疑問に、わかりやすくお答えします。
きゅうりやレタスは毎日あげても大丈夫?
Q. きゅうりやレタスを毎日あげているのですが、問題ありませんか?
A: どちらも安全な食材ですが、水分含量が非常に高い(90〜95%)ため、毎日多量に与えると軟便・下痢を起こしやすくなります。きゅうりは1〜2切れ、葉レタスは1〜2枚程度に抑えれば毎日与えても問題ありません。ただし、ビタミンCはほとんど含まれないため、ピーマン・パセリなどビタミンCが豊富な野菜と組み合わせて与えることを推奨します。
ペレットだけで飼育できる?
Q. ペレットだけで育てても大丈夫でしょうか?
A: できません。ペレットだけでは粗繊維が大幅に不足し、腸の蠕動運動低下・歯の過成長(不正咬合)が高確率で発生します。牧草は消化器系の正常な機能と歯の健康を維持するために不可欠です。また、新鮮な野菜からのビタミンC補給も重要で、ペレットのビタミンCは保存中に劣化します。3種類をバランスよく組み合わせることが健康の基本です。
人間用のビタミンCサプリをあげていい?
Q. 人間用のビタミンCサプリメントを水に溶かして与えてもいいですか?
A: 緊急時や病気のモルモットへの一時的な補助としては使えますが、日常的には推奨しません。人間用サプリは添加物・糖分・香料が含まれることが多く、モルモットには不向きです。また水に溶かしたビタミンCは光・空気で数時間で分解されます。日常のビタミンC補給は新鮮な野菜が最善で、どうしてもサプリが必要な場合は獣医師に相談しモルモット専用の製品を使用してください。
赤ちゃんモルモットの餌は成体と違う?
Q. 生まれたばかりの赤ちゃんモルモットの餌は成体と同じでいい?
A: 基本的に同じ食材(牧草・ペレット・野菜)を与えますが、いくつか違いがあります。生後2〜3週間は母乳が主体ですが、モルモットの赤ちゃんは生まれた直後から牧草やペレットを食べ始めます。赤ちゃん時期はタンパク質・カルシウムへの需要が高いため、ペレットの量をやや多め(体重の3〜4%)にする場合もあります。野菜は生後3週間以降から少量ずつ試すのが安全です。
水は水道水でも大丈夫?
Q. 飲み水は水道水をあげていますが問題ありませんか?
A: 日本の水道水は塩素(カルキ)が含まれていますが、モルモットの健康に直ちに害を与える濃度ではなく、水道水で問題ありません。気になる場合は一晩汲み置きするか浄水器を通した水を使用してください。ミネラルウォーターは硬水(ミネラル分が多い)のものは避け、使う場合は軟水を選びましょう。水は毎日新鮮なものに交換し、ボトル型給水器はノズルの詰まりと水漏れを定期的に確認してください。
まとめ|今日から実践できる正しい餌やりのポイント

この記事で解説したモルモットの正しい餌やりの重要ポイントを振り返りましょう。
- 基本は牧草・ペレット・野菜の3種類:比率は「牧草8割・ペレット1.5割・野菜0.5割」を意識する。牧草は常に食べ放題の状態を維持する。
- ビタミンCの補給は毎日欠かさず:モルモットはビタミンCを自力合成できない。ピーマン・パセリ・ブロッコリーなどビタミンC豊富な野菜を毎日少量与えること。
- NG食材を把握してリスクをゼロに:ネギ類・アボカド・チョコレート・アルコールは命に関わる危険な食材。家族全員が知識を共有し誤給餌を防ぐ。
- 体重に合わせたペレット量の管理:体重の2〜3%が目安。デジタルスケールで毎回計量する習慣をつけ、肥満・低栄養の両方を防ぐ。
- 食事変更は7〜10日かけてゆっくり:急な餌の変更は下痢・食欲不振を招く。段階的に移行し、毎日の便と食欲の観察を怠らない。
モルモットの平均寿命は5〜7年と言われていますが、適切な食事管理によってその品質を大きく高めることができます。
今日からさっそく、牧草フィーダーに新鮮なチモシーを補充し、ピーマンを一切れ手渡ししてみましょう。正しい食事で、あなたのモルモットが長く健康でいられるよう願っています。


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