「モルモットって初心者でも飼えるの?」「どんな準備が必要なの?」と気になっていませんか?モルモットは穏やかな性格で噛みつきが少なく、散歩も不要なため、小動物の中でも特に飼いやすいペットのひとつです。この記事では、ケージや餌の選び方から毎日のお世話ルーティン、費用の目安、なつかせるコツまで、初心者がモルモットを迎えるにあたって知っておくべき情報をすべて網羅しました。読み終えたころには、自信を持ってお迎えの準備が始められるはずです。
モルモットは初心者でも飼える?飼い方の難易度と魅力

結論から言えば、モルモットは初心者でも十分に飼育できるペットです。
もちろん毎日の餌やりや温度管理など基本的なお世話は必要ですが、犬や猫に比べて散歩が不要で、鳴き声も大きくないため、集合住宅でも飼育しやすい動物です。
飼育難易度を★で表すと、犬・猫が★★★★とすれば、モルモットは★★程度。ただし、ビタミンC補給や温度管理など「モルモット特有の注意点」を事前に把握しておくことが長く一緒に暮らすための鍵になります。

モルモットの寿命・大きさ・体重
モルモットの基本プロフィールを把握しておくことで、飼育スペースや費用の見通しが立てやすくなります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 寿命 | 5〜8年(平均約6年) |
| 体長 | 約20〜35cm |
| 体重 | 約700〜1,200g |
| 成熟サイズに達する時期 | 生後約3〜6ヶ月 |
寿命は平均で5〜8年程度と、ハムスター(2〜3年)よりも長く、うさぎ(7〜10年)よりはやや短めです。
体重は成体で約700〜1,200gほど。手のひらに乗るサイズ感で、適切なケアをすれば長期間にわたって愛情を注げる動物です。
体長は20〜35cmほどあるため、ハムスターよりかなり大きく、ケージも相応のサイズが必要になります。
モルモットの性格と鳴き声の特徴
モルモットは温厚で社交的な性格を持つ動物として知られています。
慣れると飼い主の声に反応して鳴いたり、抱っこをせがんだりと、愛情表現が豊かです。
鳴き声には以下のような種類があり、感情を読み取る手がかりになります。
- 「プイプイ」:嬉しい・興奮している(ごはんの時間など)
- 「キュイキュイ」:要求・甘えているとき
- 「クルクル」:満足・リラックスしているとき
- 「ギー」:怒っている・嫌がっているとき
- 「キャー(鋭い声)」:驚き・恐怖を感じているとき
鳴き声でモルモットの気持ちが分かるため、コミュニケーションが取りやすく、初心者でも感情を理解しながらお世話ができます。
参考:モルモットの飼い方|鳴き声からわかる気持ちを紹介【獣医師監修】
ハムスター・うさぎとの違い【比較表】
他の人気小動物と比較することで、モルモットが自分のライフスタイルに合っているかどうかが判断しやすくなります。
| 項目 | モルモット | ハムスター | うさぎ |
|---|---|---|---|
| 寿命 | 5〜8年 | 2〜3年 | 7〜10年 |
| 体重 | 700〜1,200g | 30〜200g | 1〜3kg |
| 噛みつき | 少ない | やや多い | 少ない |
| 散歩 | 不要 | 不要 | 室内散歩推奨 |
| 鳴き声 | 中程度・感情豊か | ほぼ鳴かない | ほぼ鳴かない |
| 活動時間帯 | 昼行性(昼に活発) | 夜行性 | 薄明薄暮性 |
| ビタミンC補給 | 必要 | 不要 | 不要 |
モルモットの最大の特徴は昼行性であること。生活リズムが人間と近いため、日中触れ合う機会が多く、コミュニケーションが取りやすい点が他の小動物と大きく異なります。
初心者にモルモットをおすすめする3つの理由

小動物をはじめて飼う方にとって、「いつか噛まれないか」「お世話が複雑すぎないか」という不安はよくあるものです。
モルモットはそうした初心者の不安を払拭してくれる、非常に飼いやすいペットです。
以下では、初心者にモルモットをおすすめできる3つの具体的な理由を解説します。
理由①穏やかな性格で噛みつきが少ない
モルモットは草食動物特有の温和な性格を持っており、よほど追い詰められたり驚かせたりしない限り、噛みつくことはほとんどありません。
ハムスターは環境の変化や不慣れな状況で噛むことがありますが、モルモットは縄張り意識が低く、慣れてくると自分から近づいてくることも多いです。
小さなお子さんがいる家庭や、動物を触ることに不慣れな方でも安心して触れ合えるのが大きなメリットです。
ただし、慣れる前から急に触ったり、大きな声を出したりするとストレスになるため、焦らず距離を縮めることが大切です。
理由②鳴き声で感情が分かりコミュニケーションが取れる
モルモットは鳴き声の種類が豊富で、感情表現が非常に豊かな動物です。
「プイプイ」と嬉しそうに鳴いたり、ごはんの時間になると声を上げて知らせてくれたりと、飼い主との日々のやりとりを楽しめます。
うさぎやハムスターはほとんど鳴かないため、感情がつかみにくいと感じる方も多いですが、モルモットは声でリアクションを示してくれるので、特に「ペットとの対話」を楽しみたい方に向いています。
昼行性のため飼い主と活動時間が重なりやすく、日中の触れ合いがしやすいのも大きなポイントです。

理由③散歩不要でお世話がシンプル
犬のように毎日の散歩が必要なく、ケージ内での飼育が基本なので、忙しい方や一人暮らしの方でも無理なく続けられます。
1日のお世話は朝5分・夕方10分程度が目安で、週1回のケージ掃除を加えても、週あたりの総お世話時間は約2時間以内に収まります。
ケージ内で自由に動き回るだけで運動量は十分なため、運動不足になる心配も少ないです。
お世話の手間を最小限にしながら、ペットとのふれあいを楽しみたい方にとって、モルモットは理想的な選択肢と言えます。
モルモットを飼う前に知っておくべき注意点

モルモットは飼いやすいペットですが、飼育前に知っておくべき特有の注意点がいくつかあります。
これらをあらかじめ理解しておくことで、お迎えしてから「こんなはずじゃなかった」という失敗を防ぐことができます。
ビタミンCを毎日与える必要がある
モルモットは体内でビタミンCを合成できないという、他の多くの動物と異なる特性を持っています。
ビタミンCが不足すると「壊血病」を発症し、歯茎からの出血、食欲低下、関節の腫れなどが現れます。
1日に必要なビタミンC量は約10〜30mgが目安です。
補給方法としては以下が代表的です。
- ビタミンCが豊富な野菜(パプリカ・ブロッコリー・パセリなど)を毎日与える
- モルモット専用のビタミンC配合ペレットを使用する
- ビタミンCのサプリメントを水に溶かして与える(ただし水替えは毎日必須)
ペレットに含まれるビタミンCは製造から時間が経つと劣化するため、開封後は冷暗所で保管し、2〜3ヶ月以内に使い切ることが重要です。
温度管理が必須(適温18〜24℃)
モルモットは気温の変化に非常に弱い動物です。
理想的な飼育温度は18〜24℃(情報源によって17〜26℃の範囲)で、湿度は40〜60%が目安です。
- 夏(高温対策):28℃を超えると熱中症リスクが高まる。エアコンで室温を管理し、直射日光が当たらない場所にケージを置く
- 冬(低温対策):15℃以下になると低体温症の危険。暖房とペット用ヒーターで保温する
特に「朝と夜の温度差」や「エアコンの冷風が直接当たる」環境は体調不良の原因になるため、季節の変わり目は特に注意が必要です。
参考:【初心者向け】モルモットの飼い方|飼育に必要なものと注意点
診てくれる動物病院が少ない
モルモットは「エキゾチックアニマル」に分類されるため、犬猫専門の動物病院では診療を断られることがあります。
お迎え前に「小動物・エキゾチックアニマル対応」と明記されている動物病院を必ず探しておくことが大切です。
かかりつけ医を事前に決めておき、年に1〜2回は健康診断を受けることが、病気の早期発見につながります。
また、モルモットは体調の変化を隠す習性があるため、飼い主が日々の様子をしっかり観察することが重要です。
【チェックリスト】向いている人・向いていない人
モルモット飼育に向いている人
- ✅ 毎日決まった時間にお世話できる規則正しい生活をしている
- ✅ エアコンで室温を年中管理できる環境がある
- ✅ 毎日野菜などでビタミンCを補給する手間を惜しまない
- ✅ ペットとのふれあいを日々の楽しみにしたい
- ✅ 鳴き声でコミュニケーションを楽しみたい
モルモット飼育に向いていない人
- ❌ 出張や旅行で長期間自宅を空けることが多い
- ❌ 温度管理(エアコン)が難しい環境に住んでいる
- ❌ 動物病院を探す余裕がない(エキゾチックアニマル対応院が近くにない)
- ❌ ペットの鳴き声が気になるほど静かな環境を求めている
モルモットの飼育費用|初期費用と月々の維持費

ペットを迎える前に、かかる費用の全体像を把握しておくことはとても重要です。
モルモットは犬や猫と比べると費用は控えめですが、生体代・用品代・医療費など、複数の出費が重なることを理解しておきましょう。
初期費用の内訳(生体+飼育用品)
| 項目 | 目安金額 |
|---|---|
| モルモット生体 | 3,000〜15,000円 |
| ケージ | 3,000〜15,000円 |
| 給水ボトル | 500〜1,500円 |
| フードボウル・牧草入れ | 500〜2,000円 |
| 床材(初回分) | 1,000〜2,000円 |
| 牧草(初回分) | 500〜1,000円 |
| ペレット(初回分) | 500〜1,500円 |
| 巣箱・シェルター | 500〜2,000円 |
| 初回健康診断 | 2,000〜5,000円 |
| 合計目安 | 約12,000〜45,000円 |
生体価格はモルモットの種類・毛色・入手先によって大きく異なります。ペットショップでは3,000〜10,000円程度が一般的ですが、珍しい品種になると15,000円以上になることもあります。
参考:動物好き必見モルモットを千葉県で安心して飼育するための費用解説
月々のランニングコスト(餌代・床材・医療費)
| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 牧草代 | 800〜1,500円 |
| ペレット代 | 500〜1,000円 |
| 野菜・副食代 | 500〜1,500円 |
| 床材代 | 500〜1,500円 |
| 医療費(積立目安) | 1,000〜3,000円 |
| 合計目安 | 約3,300〜8,500円/月 |
最もコストがかかるのは牧草代と床材代です。モルモットは食欲旺盛で牧草を大量に消費するため、コスパの良いまとめ買いをうまく活用しましょう。
医療費は月々積み立ての意識で管理し、急な病気や怪我に備えておくことが大切です。
年間でかかる費用の目安
初年度は初期費用が加わるため、約60,000〜150,000円程度かかることを想定しておきましょう。
2年目以降(初期費用なし)は、年間約40,000〜100,000円が目安です。
病気になった場合の診療費は1回あたり3,000〜20,000円以上になることもあるため、ペット保険への加入や、万が一に備えた貯蓄も検討してみてください。
モルモットの飼い方|お迎え前に揃える飼育用品リスト

お迎え当日にあわてないよう、必要な飼育用品はすべて事前に揃えておきましょう。
準備が整った状態でモルモットを迎えることが、スムーズなスタートへの第一歩です。
絶対に必要な7つの飼育グッズ
- ケージ:幅60cm×奥行35cm以上が目安。通気性の良いものを選ぶ
- 床材:牧草素材やペーパー素材のものが安全。排泄物を吸収しやすいものが◎
- 給水ボトル:ケージに取り付けるタイプが衛生的
- フードボウル:重くて安定感のある陶器製がおすすめ
- 牧草入れ:常に補充しやすい専用ホルダーを使う
- 巣箱・シェルター:モルモットが隠れられる安心スペース
- 温湿度計:ケージ付近に設置して常に温度・湿度を確認
参考:モルモットの飼い方完全ガイド|初心者でも安心の飼育方法と必要グッズ
あると便利なオプション用品
- ペット用ヒーター:冬の保温に役立つ。ケージの下に敷くパネルタイプが人気
- サークル・プレイペン:部屋での運動時間に使う柵。脱走防止にもなる
- キャリーバッグ:動物病院への通院時に必須
- グルーミングブラシ:長毛種の場合は特に必要
- 消臭スプレー:ケージ周辺の臭い対策に
- 体重計:月1回の体重チェックで健康管理に活用
【チェックリスト】お迎え前の準備確認表
- ✅ ケージを設置し、床材を敷いた
- ✅ 給水ボトルに水を入れ、取り付けた
- ✅ 牧草入れに牧草をセットした
- ✅ フードボウルを設置した
- ✅ 巣箱をケージ内に配置した
- ✅ 温湿度計を設置し、室温が18〜24℃であることを確認した
- ✅ 近くのエキゾチックアニマル対応の動物病院を調べた
- ✅ ビタミンC補給のための野菜またはサプリを用意した
- ✅ ペレットと牧草を購入した
ケージの選び方とレイアウトの基本

ケージはモルモットが1日の大半を過ごす「家」です。
適切なサイズと素材を選び、快適に過ごせるレイアウトを整えることが、モルモットの健康と幸福につながります。
ケージのサイズと素材の選び方
モルモット1匹に対して、幅60cm×奥行35cm以上のケージが基本的な目安です。
理想を言えば、体長の3倍以上の広さ(幅80〜100cm程度)があると、より快適に過ごせます。
モルモットはジャンプ力がほぼないため、高さは30cm以上あれば脱走の心配はほとんどありません。
素材の選び方
- 金属製(ステンレス・スチール):通気性が高く衛生的。掃除がしやすく耐久性もある。最もおすすめ
- プラスチック製:保温性が高いが通気性が低く、夏は蒸れやすい
- 木製:おしゃれだが衛生管理が難しく、かじり癖で傷む。初心者には不向き
参考:【初心者向け】モルモットの飼い方とは?知っておきたい基礎知識
ケージの置き場所|3つの条件
ケージの置き場所はモルモットの健康と精神的安定に直結します。以下の3条件を必ず守りましょう。
- 直射日光が当たらない場所:窓際は夏に高温になりやすく熱中症の原因になる
- エアコンの風が直接当たらない場所:冷風・温風ともに体調不良の原因になる
- 人の出入りが激しくない静かな場所:モルモットはビクビクしやすい動物のため、騒がしい環境はストレスになる
また、テレビや音楽機器の近くも避け、静かで落ち着ける場所を選ぶことが理想的です。
ケージ内レイアウトの基本配置【図解】
ケージ内は以下のゾーンを意識してレイアウトすると、モルモットが快適に過ごせます。
- 食事エリア:フードボウルと牧草入れを同じコーナーにまとめる
- 水飲みエリア:給水ボトルはケージ側面に取り付け、食事エリアの近くに配置
- 休息エリア:巣箱・シェルターを壁際に置き、落ち着ける空間を確保
- 運動エリア:ケージ中央は広く開けてモルモットが自由に動き回れるスペースを確保
床材はケージ全体に均等に敷くのが基本で、厚さ3〜5cm程度が目安です。
参考:モルモットとの暮らしがもっと楽しくなる!飼い方の基本と健康管理
モルモットの餌|主食・副食・おやつの与え方

モルモットの食事管理は健康維持の要です。
主食・副食・水の3つをバランスよく与えることで、長く健康に過ごしてもらえます。

主食①牧草(チモシー)の重要性と与え方
モルモットの食事の約80%は牧草(チモシー)で構成されるべきです。
牧草は食物繊維が豊富で、腸の動きを活発にし、不正咬合(歯の噛み合わせ異常)の予防にもなります。
牧草は常に食べ放題の状態で与えるのが基本。食べなくなった牧草は毎日新しいものと交換し、新鮮さを保ちましょう。
牧草の種類
- 1番刈りチモシー:繊維質が高く歯の健康維持に最適。主食の基本
- 2番刈り・3番刈りチモシー:柔らかく食べやすい。偏食気味の子に向いている
- アルファルファ:カロリーが高く成長期の子モルモットや妊娠中の個体向け
主食②ペレットの選び方と1日の量
ペレットは牧草では補いにくい栄養素を補完する役割を持ちます。
1日に与える量は体重100gあたり約5〜10g程度が目安です(体重500gなら25〜50g)。
ペレット選びのポイントは以下の通りです。
- モルモット専用のペレットを選ぶ(ハムスターやうさぎ用と栄養バランスが異なる)
- ビタミンC配合のものを選ぶ
- 着色料・保存料が少ないシンプルな原材料のものが理想
- 小粒で食べやすい形状かどうか確認する
ペレットは与えすぎると肥満の原因になるため、決まった量を1日2回(朝・夕)に分けて与えましょう。
副食|野菜・果物の与え方とNG食材
野菜はビタミンC補給と食事のバリエーションを増やすために重要です。
おすすめの野菜(ビタミンC豊富)
- パプリカ(赤・黄)
- ブロッコリー
- パセリ
- キャベツ(少量)
- コリアンダー(パクチー)
絶対にNG・与えてはいけない食材
- ネギ・玉ねぎ・ニラ・ニンニク(貧血を引き起こす)
- アボカド(毒性あり)
- チョコレート・カフェイン(中毒の危険)
- じゃがいもの芽・皮(ソラニンが含まれる)
- ほうれん草(シュウ酸が多く尿路結石リスク)
果物は糖分が多いためおやつ程度(週2〜3回、少量)に留めましょう。
参考:モルモットの飼い方は?性格・寿命など基礎知識から飼育の注意点
水の与え方と給水ボトルの管理
水は常に新鮮なものを用意し、毎日交換することが基本です。
給水ボトルのノズルは雑菌が繁殖しやすいため、週1〜2回は専用ブラシで洗浄しましょう。
お皿タイプは水が汚れやすく床材が混入しやすいため、ケージに取り付けるボトルタイプがおすすめです。
初心者向け|毎日のお世話ルーティン

お世話のルーティンを決めることで、毎日の習慣として無理なく続けられます。
以下のスケジュールは、初心者でも実践しやすいシンプルな例です。

朝のお世話(5分)|水・牧草・ペレットの補充
- 給水ボトルの水を新鮮なものに交換する
- 牧草入れを確認し、減っていたら補充する
- フードボウルをさっと洗ってから朝分のペレットを入れる
- モルモットの様子(目・鼻・毛並み・動き)を30秒ほど観察する
朝のお世話は約5分で完了します。毎日観察することで体調の異変を早期に発見できます。
夕方のお世話(10分)|野菜とふれあいタイム
- 夕方分のペレットを与える
- 洗ってよく水を切った野菜を少量与える
- ケージから出してサークル内で10〜15分遊ばせる(慣れてきたら)
- 排泄物が多い箇所の床材を取り除いてケージをざっと整える
夕方のふれあいタイムが、モルモットと信頼関係を築く大切な時間です。焦らずゆっくり接しましょう。
週1回のお世話(30分)|床材交換とケージ掃除
- モルモットを一時的にキャリーかサークルに移す
- ケージ内の床材を全て取り出し、ごみ袋に入れる
- ケージ底面・側面を水やペット用除菌スプレーで拭く
- 完全に乾かしてから新しい床材を敷く
- フードボウル・給水ボトルを丁寧に洗う
- 巣箱の汚れもチェックして必要があれば洗浄する
モルモットはトイレを覚えないため、排泄量が非常に多く、不衛生にならないよう週1回の全交換が推奨されます。
お迎え初日〜2週間の慣らし方【なつかせるコツ】

モルモットが新しい環境に慣れるまでには一定の時間が必要です。
焦って触ろうとすると逆効果になることが多いため、段階的に距離を縮める「慣らしプロセス」を踏むことが重要です。
初日〜3日目|絶対に触らない「見守り期間」
お迎えした直後のモルモットは、新しい場所・匂い・音に強いストレスを感じています。
この期間はケージに触れず、静かに見守ることが最優先です。
- ケージの前を何度もうろついたり、ガラスを叩いたりしない
- 大きな音を立てない
- 餌と水の補充は素早く静かに行う
- 他のペットをケージに近づけない
食欲と水分摂取が確認できていれば、健康上は問題ありません。まず環境に慣れさせることを優先しましょう。
4日目〜7日目|声かけと手からおやつ
モルモットが自分からケージの前に来るようになったら、少しずつ距離を縮めるサインです。
- 低い穏やかな声で毎日話しかけ、自分の声と匂いを覚えさせる
- ケージの前で静かに手を差し出し、匂いを嗅がせる
- 少量のおやつ(パプリカなど好む野菜)を手から直接与えてみる
手から食べてくれたら大きな進歩です。無理に触ろうとせず、食べることへの安心感を育てましょう。
2週間目以降|抱っこの練習と信頼関係の構築
手から自然に食べるようになったら、次のステップへ進みます。
- ケージの外でサークルを使い、自由に探索させながら手の存在に慣れさせる
- 手の上に乗っても逃げないようになったら、そっと両手で支えて抱っこを練習する
- 最初は数秒〜数十秒程度で下ろし、少しずつ時間を延ばしていく
抱っこするときはお腹を下から支えるように持ち、足がしっかり乗る安定した持ち方を心がけましょう。
なかなか慣れない場合の対処法
個体によっては2〜3ヶ月かかる場合もあります。焦らず以下の対策を試してみましょう。
- 飼い主の服を巣箱の近くに置いて匂いを覚えさせる
- 同じ時間帯にお世話することで生活リズムを安心させる
- おやつのバリエーションを増やして手への興味を高める
- ケージ内に入れる手の動きをゆっくりにし、上から来ないようにする
モルモットは本来臆病な草食動物ですが、信頼関係さえ築ければ飼い主に甘えてくる愛情深い動物です。時間をかけて向き合いましょう。
初心者がやりがちな5つの失敗と対策
初めてモルモットを迎えた飼い主が陥りやすい失敗パターンを事前に知っておくことで、同じ失敗を防ぐことができます。

失敗①ビタミンC不足で体調を崩す
よくある原因:ビタミンC配合でないペレットを使用、野菜を与えていない、ペレットを長期間開封放置している。
対策:毎日新鮮な野菜(パプリカやブロッコリー)を少量与え、ビタミンC配合のモルモット専用ペレットを開封後2〜3ヶ月以内に使い切るようにする。
壊血病の初期症状(元気がない、食欲がない、毛並みが悪い)が見られたらすぐに動物病院へ。
失敗②温度管理の甘さで夏バテ・低体温
よくある原因:エアコンを切って外出する、冬に暖房を切った状態で就寝する。
対策:外出時もエアコンは24℃設定にしてつけっぱなしにする。冬はペット用ヒーターを常時設置する。温湿度計でケージ周辺の温度を常時確認する。
失敗③慣れる前に触りすぎてストレスを与える
よくある原因:かわいくてすぐに触りたくなる、家族全員が次々に触りに来る。
対策:最初の1週間は「見守り期間」と割り切り、触らない。お世話に関わる人を最初は1人に絞り、徐々に増やす。
失敗④床材の交換頻度が少なく不衛生になる
よくある原因:「まだ大丈夫だろう」と思って床材を交換しない期間が長くなる。
対策:週に1回の全交換をカレンダーやスマートフォンのリマインダーで管理する。排泄物が集中している箇所は毎日部分的に取り除く。
不衛生な環境は皮膚病・呼吸器疾患の原因になります。清潔さはモルモットの健康の基本です。
失敗⑤牧草よりペレットを多く与えてしまう
よくある原因:牧草をあまり食べないのでペレットを増やして補おうとする。
対策:牧草は常に新鮮なものを用意し、食べ放題の状態を維持する。牧草の種類を変える(1番刈りから2番刈りにする)と食いつきが改善することもある。ペレットはあくまで補助食として適量を守る。
ペレット過多は肥満・消化器疾患・不正咬合の原因になるため、食事の80%は牧草という原則を徹底しましょう。
モルモットはどこで買う?購入先の比較
モルモットを迎える方法は大きく3つあります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った方法を選びましょう。
ペットショップ|手軽だが個体の見極めが重要
最も手軽にモルモットを迎えられる方法です。複数の個体を直接見比べて選べるメリットがあります。
購入時にチェックすべきポイントは以下の通りです。
- 目がパッチリしていて輝きがあるか
- 毛並みに乱れやハゲがないか
- 鼻水・涙やけがないか
- 活発に動いているか(元気があるか)
- 排泄物が緩すぎないか(ケージの清潔さも確認)
ブリーダー|健康な個体と手厚いサポート
専門のブリーダーから迎える場合、血統や健康状態が管理された個体を入手しやすく、飼育についての相談もしやすいのが特徴です。
価格はペットショップよりやや高めの場合もありますが、育ちの良い健康な個体に出会える確率が高いです。
ブリーダーを探す際はSNSや専門コミュニティ、動物展示会(即売会)を活用するのが一般的です。
里親募集|費用を抑えつつ命を救う選択肢
里親サイトやSNSでは、飼育困難になったモルモットの引き取り手が募集されています。
生体費用がかからない場合がほとんどですが、成体での迎え入れが多いため、どこまで人に慣れているかを事前に確認することが重要です。
里親を通じた迎え入れは、命を救う選択肢として近年注目されています。
【比較表】購入先別メリット・デメリット
| 購入先 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐに迎えられる・選択肢が多い | 健康管理の質にばらつきがある |
| ブリーダー | 健康・血統が明確・アフターサポートあり | 価格が高め・探す手間がかかる |
| 里親 | 費用が少ない・命を救える | 成体が多い・慣れ具合が不明な場合も |
一人暮らし・マンションでも飼える?飼育環境Q&A
「一人暮らしだけど大丈夫?」「マンションでも許可される?」という疑問を持つ方は多いです。
状況別に詳しく解説します。
一人暮らしでモルモットを飼う際の注意点
一人暮らしでもモルモットは飼育可能ですが、以下の点を事前に確認しておきましょう。
- 毎日のお世話ができるか:仕事や外出が不規則な場合でも、朝晩のお世話時間を確保できるか確認する
- 温度管理:外出中もエアコンをつけっぱなしにするコストを許容できるか
- 緊急時の対応:自分が急に体調を崩したときにお世話をお願いできる人(家族・友人)を確保しておく
一人暮らしの場合、モルモットの異変に気づいてあげられるのは自分だけです。日々の観察を欠かさないことが特に重要です。
マンション・賃貸での飼育は可能?
モルモットは「小動物可」の物件では飼育できるケースが多いですが、「ペット可」でも犬猫のみを指していることもあります。
必ず事前に管理会社または大家さんに小動物の飼育が可能か確認を取りましょう。
モルモットの鳴き声は中程度なので騒音問題になりにくいですが、深夜に「プイプイ」と鳴くことがあるため、防音が薄い部屋の場合は念のため注意が必要です。
旅行・外泊時の対応方法
1〜2泊程度であれば、多めに餌と水を準備し、ケージを清潔にしておくことで乗り越えられる場合もあります。
ただし3日以上の外泊が予想される場合は、以下の対応を検討しましょう。
- 信頼できる友人・家族に預かってもらう(事前にお世話方法を説明する)
- 小動物を預かってくれるペットホテルを探す
- ペットシッターサービスを利用する
エキゾチックアニマルに対応したペットホテルやペットシッターは数が限られるため、お迎え前に事前にリサーチしておくことをおすすめします。
モルモットの飼い方でよくある質問
初心者からよく寄せられる疑問にまとめて回答します。

Q. モルモットは臭い?
A: モルモット自体の体臭はほとんどありませんが、排泄量が多いためケージを清潔に保たないと臭いが出やすくなります。週1回の床材全交換と毎日の部分掃除を徹底すれば、臭いは最小限に抑えられます。消臭効果の高い床材(ペーパー素材や専用チップ)の使用も効果的です。
Q. モルモットは夜うるさい?
A: モルモットは昼行性のため、基本的に夜は静かです。ただし、空腹や不満があるときに「プイプイ」と鳴くことがあります。夜は暗くして静かな環境を整えてあげることで、夜鳴きを防ぎやすくなります。
Q. モルモットは噛む?痛い?
A: 基本的に噛みつくことは少ないですが、ストレスや恐怖を感じたときに噛むことがあります。歯が大きめなので噛まれると多少痛いです。慣れる前に無理に触らないこと、急な動きで驚かせないことが予防の基本です。
Q. モルモットはなつく?
A: しっかりと時間をかけて信頼関係を築けば、飼い主の声や匂いを覚えてよくなつくようになります。名前を呼ぶと近づいてきたり、膝の上でリラックスしたりする個体も多いです。慣れるまでの期間は個体差がありますが、一般的に2週間〜数ヶ月かかることもあります。
Q. 多頭飼いはできる?
A: モルモットは群れで生活する社会的な動物のため、複数頭での飼育は基本的に向いています。ただし、オス同士は縄張り争いで喧嘩になることがあるため、性別の組み合わせに注意が必要です。繁殖を望まない場合は同性ペアか避妊・去勢を検討しましょう。
Q. 子どもでもお世話できる?
A: 小学生以上であれば、大人のサポートのもとでお世話を担当させることができます。モルモットは噛みつきが少なく、子どもとの触れ合いにも向いています。ただし、急に大きな声を出したり乱暴に扱ったりしないよう、大人が見守ることが大切です。
Q. モルモットにお風呂は必要?
A: 基本的に水浴びや頻繁なシャンプーは不要です。モルモットは水に濡れると体温が奪われやすく、ストレスにもなります。グルーミング(ブラッシング)で毛並みを整えることで清潔を保てます。汚れがひどい場合は、濡らしたタオルでやさしく部分的に拭く程度にとどめましょう。
まとめ|初心者がモルモットを迎えるための5ステップ
ここまで読んでいただいたことで、モルモットの飼育に必要な知識はひと通り揃ったはずです。
最後に、初心者がモルモットを迎えるまでの5つのステップを整理します。
- 飼育環境を整える:ケージ・床材・給水ボトル・牧草入れなど必要グッズをすべて揃え、室温を18〜24℃に管理できる環境を確認する
- エキゾチックアニマル対応の動物病院を探す:お迎え前に近くのかかりつけ医を決めておく
- 購入先を決めてモルモットを選ぶ:ペットショップ・ブリーダー・里親から自分に合う方法で元気な個体を選ぶ
- お迎え後は1週間見守り期間を設ける:焦らず環境に慣れさせることが信頼関係の基礎になる
- 毎日のお世話ルーティンを習慣化する:朝夕の餌と水補充、週1回の掃除を継続することで健康を守る
モルモットは適切なお世話さえできれば、初心者でも十分に飼いこなせる、愛情豊かなペットです。
ビタミンC管理・温度管理・清潔な環境という3つの基本を守りながら、焦らずゆっくり信頼関係を育ててください。
準備が整ったら、ぜひあなたにぴったりのモルモットとの生活をスタートさせましょう。


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