「モルモットのケージ、どうレイアウトすればいいの?」と悩んでいる方は多いはずです。ケージの中が散らかっていたり、モルモットが落ち着かなそうにしていたりすると、飼い主としてとても心配になりますよね。実は、ケージ内のレイアウトを少し工夫するだけで、モルモットのストレスが大幅に軽減され、健康にも良い影響を与えます。この記事では、初心者でも実践できる3ゾーン分けの基本から、具体的な配置手順・レイアウト実例まで徹底解説します。ぜひ参考にして、モルモットが毎日快適に過ごせる空間を作ってあげてください。
快適なケージレイアウトの基本|3ゾーン分けの考え方

モルモットのケージレイアウトを考えるうえで、最も重要な基本概念が「3ゾーン分け」です。
ケージ内を「食事ゾーン」「休息ゾーン」「排泄ゾーン」の3つのエリアに明確に分けることで、モルモットが本能的に快適さを感じられる環境を作ることができます。
人間の住まいでもリビング・寝室・トイレが分かれているように、モルモットにとっても生活空間が整理されていることが心身の安定につながります。

「食事・休息・排泄」でエリアを分ける理由
モルモットは清潔さに敏感な動物であり、食べる場所・寝る場所・排泄する場所が混在していると、強いストレスを感じます。
食事ゾーンは餌入れ・牧草入れ・給水器を集めたエリアで、できるだけケージ手前側に設置するのがポイントです。飼い主が補充しやすく、モルモットも食事のために自然と前に出てくる動線になります。
休息ゾーンは隠れ家(ハウス)を中心としたエリアで、ケージの奥の角に設置します。モルモットは天敵から身を隠す習性があるため、壁に囲まれた奥の角が最も安心できる場所です。
排泄ゾーンはトイレを設置するエリアで、食事ゾーンとは対角線上の隅に配置するのが理想的です。食事と排泄が近いと衛生的に問題が生じるだけでなく、モルモット自身も不快感を覚えます。
3ゾーンを明確に分けることで、ケージ内の掃除もしやすくなり、衛生管理の効率が大幅に向上します。
モルモットの習性を活かした配置のコツ
モルモットは野生では群れで生活し、草原や岩場の隙間に隠れて生活していた動物です。この習性を理解することで、より自然で快適なレイアウトが実現できます。
- 壁際を好む:モルモットはケージの端や壁沿いを走り回ることを好みます。そのため、隠れ家やアイテムを中央に置くよりも壁沿いに配置し、ケージ中央に広い運動スペースを確保することが重要です。
- 夜間も活動する:モルモットは夜間にも行動するため、暗い場所でも隠れ家の入り口がわかりやすい位置に設置しましょう。
- 牧草を一日中食べる:モルモットは消化器官の特性上、一日中牧草を食べ続ける必要があります。牧草入れは常にアクセスしやすい場所に設置し、いつでも食べられる環境を整えましょう。
- かじる習性がある:歯が常に伸び続けるため、木製のかじり木など歯を削れるアイテムを用意することで、不要な場所をかじるのを防げます。
習性に合った配置にするだけで、モルモットが自発的に正しい場所で食事・休息・排泄をするようになり、ケージの管理も格段に楽になります。
適切なケージサイズの目安【1匹・複数匹別】
快適なレイアウトを実現するためには、まずケージ自体のサイズが十分であることが前提です。
| 飼育数 | 推奨ケージサイズ(床面積) | 最低限のサイズ |
|---|---|---|
| 1匹 | 幅90cm×奥行60cm以上 | 幅75cm×奥行45cm |
| 2匹 | 幅120cm×奥行60cm以上 | 幅90cm×奥行60cm |
| 3匹以上 | 幅150cm×奥行60cm以上 | 幅120cm×奥行60cm |
モルモットは意外と活発に動き回る動物で、1匹あたりの床面積として最低でも0.5㎡(幅90cm×奥行60cm程度)が推奨されています。
複数匹飼いの場合は、単純に匹数分の面積を確保するだけでなく、各個体が独立した隠れ家を持てるスペースも考慮してください。
高さは最低30cm以上あれば問題ありませんが、上から覗いたり手を入れたりしやすい構造の方が日々のお世話が楽になります。
ケージレイアウトに必要なアイテム6選と配置場所

モルモットのケージレイアウトに必要なアイテムは大きく6つあります。それぞれの役割と最適な配置場所を把握しておくことで、スムーズにレイアウトを組み立てられます。

給水器|餌入れの近くに固定するのが基本
給水器は餌入れ・牧草入れの近く(食事ゾーン内)に設置するのが基本です。食事のついでに水分補給ができる動線を作ることで、脱水を防げます。
給水器の種類には「ノズルタイプ(ボトル給水器)」と「皿タイプ」があります。ノズルタイプはケージの側面に固定でき、衛生的に保ちやすいためおすすめです。
設置高さの目安は、モルモットが自然な姿勢で飲めるよう、床から約5〜8cmの高さが適切です。高すぎると飲みにくく、低すぎると床材が詰まって水が出にくくなります。
給水器は毎日水を交換し、週1回はボトルを洗浄して清潔を保ちましょう。
餌入れ・牧草入れ|手前側の食事ゾーンに配置
餌入れと牧草入れは、ケージの手前側の食事ゾーンにまとめて配置します。手前に置くことで飼い主が補充しやすく、モルモットも食事のたびにケージ前方に出てくるため、健康観察もしやすくなります。
餌入れは陶器製や重みのある素材が安定していておすすめです。軽いプラスチック製は引っ繰り返されてしまうことが多いため注意が必要です。
牧草入れは金属製のラック型が一般的です。ケージの壁面に引っ掛けて使うタイプにすると、牧草が床材に散らばりにくく清潔を保てます。
牧草はチモシーを主食として常に補充し、モルモットが一日中食べられる状態を維持してください。牧草はモルモットの消化器官を正常に保つために非常に重要です。
隠れ家(ハウス)|奥の角に設置して安心空間を作る
隠れ家はモルモットにとって「安全基地」となる最も重要なアイテムです。ケージの奥の角(できれば左右どちらかの角)に設置することで、三方向が壁に囲まれた安心感のある空間が生まれます。
隠れ家の入り口は、モルモットが出入りしやすいよう直径10〜12cm程度のサイズが適しています。入り口が小さすぎると出入りにストレスを感じ、大きすぎると安心感が薄れます。
素材は天然木製が最もおすすめです。かじっても安全で、通気性もあり、モルモットが心地よく使えます。プラスチック製は汚れが拭き取りやすい反面、かじると破片を誤飲する危険性があるため注意が必要です。
複数匹飼いの場合は、匹数分の隠れ家を用意することが必須です。隠れ家が1つしかないと縄張り争いや弱い個体のストレスにつながります。
床材|全体に敷き詰めて足元の安全を確保
床材はケージ全体に満遍なく敷き詰めることが基本です。厚さの目安は3〜5cmで、この厚さがあることでクッション性が生まれ、モルモットの足腰への負担を軽減できます。
代表的な床材の種類と特徴は以下の通りです。
- 牧草(チモシー):自然素材で安全性が高く、食べても問題なし。ただし汚れやすく交換頻度が高い。
- 木質ペレット・おがくず系:吸水性・消臭性に優れる。価格も比較的安価でコスパが良い。
- フリース・布製マット:洗って繰り返し使えるエコな選択肢。ただしこまめな洗濯が必要。
- ペットシーツ(ポリマー系):吸水性が高く交換も簡単。ただしかじって誤飲する可能性があるため単独での使用は避ける。
金網の底板のみのケージは足底潰瘍(ソアホック)の原因になるため、必ず床材を敷いてください。足元の安全はモルモットの健康を守る基本中の基本です。
トイレ|排泄しやすい隅に設置する
モルモットは本来、決まった場所に排泄する習性がそれほど強くない動物ですが、ケージの隅(食事ゾーンとは反対側の隅)にトイレを設置することで、自然と排泄場所が集中しやすくなります。
トイレは小動物用の四角いトレータイプが使いやすく、中にはトイレ用の砂やペットシーツを敷きます。
排泄物が溜まったトイレを放置すると、アンモニア臭がケージ全体に広がり衛生状態が悪化します。毎日1回はトイレの清掃を行い、週1回はトイレ本体を丸洗いすることを習慣にしましょう。
トイレ周辺の床材だけを重点的に交換する「部分交換」の習慣をつけると、毎日の管理が格段に楽になります。
あると便利なアイテム(かじり木・温度計など)
必須アイテムに加えて、以下のアイテムを追加することでモルモットの生活の質がさらに向上します。
- かじり木:モルモットの歯は一生伸び続けます。天然木のかじり木を設置することで歯の過成長を防ぎ、ストレス解消にもなります。隠れ家の近くや壁際に設置するのがおすすめです。
- 温湿度計:モルモットが快適に過ごせる温度は18〜26℃、湿度40〜60%が目安です。ケージ内または近くに温湿度計を設置して常に環境をモニタリングしましょう。
- トンネル・おもちゃ:モルモットはトンネルが大好きです。ケージ内に紙製や布製のトンネルを置くと運動量が増え、精神的な刺激にもなります。
- ステップ・スロープ:2段ケージや広いケージでは、段差を移動しやすくするスロープを設置するとモルモットの足腰への負担が軽減されます。
【5ステップ】初心者でもできるケージレイアウトの手順

ここでは、初めてモルモットのケージをセットアップする方でも迷わず実践できるよう、5つのステップで手順を解説します。
順番通りに進めることで、バランスの良いレイアウトが完成します。
【準備】必要なものチェックリスト
作業を始める前に、以下のアイテムが全て揃っているか確認してください。
- □ ケージ本体(推奨サイズ:1匹なら幅90cm×奥行60cm以上)
- □ 床材(木質ペレット・牧草など)
- □ 隠れ家(ハウス)
- □ 餌入れ(陶器製推奨)
- □ 牧草入れ(ラック型)
- □ 給水器(ノズルタイプ推奨)
- □ トイレ・トイレ用砂またはペットシーツ
- □ 牧草(チモシー)
- □ ペレット(主食フード)
- □ かじり木(あれば)
- □ 温湿度計(強く推奨)
全て揃ったことを確認してから、次のステップに進みましょう。
ステップ1|床材を全体に敷き詰める
まず最初に、ケージ全体に床材を敷き詰めます。これはレイアウトの土台となる作業です。
- ケージの底板を清潔に拭いておく(新設の場合は問題なし)
- 床材をケージ全体に均等に広げる
- 厚さが3〜5cmになるよう調整する
- 端の隅や角も漏れなく覆われているか確認する
床材を先に敷いておくことで、後から設置するアイテムが安定し、全体のレイアウトが崩れにくくなります。
注意:ケージの底が金網だけの場合は、まず金網の上にプラスチック板やすのこを置いてから床材を敷くと、床材が落ちにくくなります。
ステップ2|隠れ家を奥の角に設置する
床材を敷いたら、次に隠れ家をケージの奥の角に設置します。
- ケージの奥側(手前から最も遠い側)の角を選ぶ
- 隠れ家の入り口がケージ中央を向くように向きを調整する
- しっかり床材の上に安定して置かれているか確認する
隠れ家を先に配置することで、残りのアイテムを食事ゾーン・排泄ゾーンに分けて配置する際の基準点になります。
2匹以上飼育する場合は、ケージの左奥・右奥の2か所にそれぞれ隠れ家を設置してください。
ステップ3|食事エリア(餌入れ・給水器)を手前に配置
隠れ家の設置が完了したら、ケージ手前側に食事ゾーンを作ります。
- ケージ手前の中央〜左右どちらかに牧草入れを設置する(ケージ壁面に引っ掛けるラック型を推奨)
- 牧草入れの隣または近くに餌入れ(ペレット用)を置く
- 餌入れと隣接する位置に給水器をケージの側面に固定する
- 給水器の高さを床から5〜8cmになるよう調整する
食事ゾーンはケージ手前にまとめることで、飼い主が毎日の補充・交換作業を行いやすくなります。また、モルモットが食事するたびに前に出てきて飼い主の目に入りやすくなるため、健康チェックにも役立ちます。
ステップ4|トイレを隅に設置する
食事ゾーンとは対角線上にある隅(食事ゾーンから最も離れた場所)にトイレを設置します。
- 食事ゾーンの反対側の隅(奥または手前どちらか)を選ぶ
- トレータイプのトイレをしっかり床材の上に置く
- トイレの中にトイレ用砂またはペットシーツを敷く
- 必要であれば最初の数日間、使用済みの排泄物を少量トイレに入れておく(排泄場所を覚えさせる効果)
トイレと食事ゾーンを離すことは衛生管理において非常に重要です。近すぎると不衛生なだけでなく、モルモットが食事への嫌悪感を持つ場合もあります。
ステップ5|全体を確認して微調整する
全てのアイテムを設置したら、最後に全体を俯瞰して確認・微調整を行います。
- □ ケージ中央に十分な運動スペース(最低でも全体の30〜40%)が確保されているか
- □ 隠れ家の入り口がふさがれていないか
- □ 給水器のノズルからきちんと水が出るか
- □ 牧草入れに牧草がたっぷり入っているか
- □ 温湿度計が確認しやすい位置に設置されているか
- □ かじり木などの追加アイテムが通路をふさいでいないか
モルモットをケージに入れてから最初の数時間は様子を観察し、特定の場所に長時間こもっていたり、落ち着かない様子が見られる場合は隠れ家の位置や向きを微調整してください。
参考にしたいモルモットのケージレイアウト例3パターン【図解付き】

実際にどのようなレイアウトが適しているか、3つの代表的なパターンを図解形式で紹介します。自分の飼育環境や目的に合ったパターンを参考にしてください。
パターンA|シンプル基本型(初心者におすすめ)
【対象】1匹飼い・初めてモルモットを飼う方
【ケージサイズ目安】幅90cm×奥行60cm
| エリア | 場所 | アイテム |
|---|---|---|
| 食事ゾーン | ケージ手前中央 | 牧草入れ・餌入れ・給水器 |
| 休息ゾーン | ケージ奥の左(または右)角 | 隠れ家・かじり木 |
| 排泄ゾーン | ケージ奥の右(または左)角 | トイレ |
| 運動スペース | ケージ中央〜手前 | 空きスペース(床材のみ) |
このパターンは3ゾーンが明確に分離されており、最もシンプルで管理しやすいレイアウトです。初心者がまず試すべき基本型として最適です。
パターンB|広々快適型(運動スペース重視)
【対象】1〜2匹飼い・モルモットに十分な運動をさせたい方
【ケージサイズ目安】幅120cm×奥行60cm以上
パターンBの特徴は、ケージの全体面積のうち約50%以上を運動スペースとして確保する点にあります。アイテムを全て壁際に配置し、中央を広く空けることで自由に走り回れる環境を作ります。
- 奥の壁一面に沿って:隠れ家・かじり木・トンネルを配置
- 手前の左側の壁に沿って:牧草入れ・餌入れを配置
- 手前の右側の壁に沿って:給水器・トイレを配置
- ケージ中央:完全な空きスペース(障害物なし)
モルモットは本来、広いスペースを駆け回ることが好きです。このレイアウトにすることで、1日の運動量が増加し、肥満予防や精神的な健康維持に効果的です。

パターンC|多頭飼い対応型(2匹以上向け)
【対象】2匹以上の多頭飼い
【ケージサイズ目安】幅120〜150cm×奥行60cm以上
多頭飼いの場合は、各個体が自分だけのスペースを持てることが最重要ポイントです。縄張り意識や個体差によるストレスを最小限にするため、以下のレイアウトを採用します。
- 隠れ家:匹数分を用意し、ケージの左奥・右奥に分散配置
- 餌入れ:匹数分を用意し、間隔を十分に空けて配置(食事時の競合を防ぐ)
- 給水器:2個設置し、ケージの左右両側に配置
- 牧草入れ:大型のものを1〜2個、または小型を2個設置
- トイレ:2箇所設置(ケージの対角線上の2つの隅)
相性の悪い個体同士の場合は、仕切り板を一時的に設置して空間を分けることも有効な選択肢です。
ケージレイアウトで失敗しないための注意点とNG例

良いレイアウトを作るためには、避けるべきNG例を知っておくことも重要です。よくある失敗パターンと改善策を解説します。
やりがちなNG配置3選と改善策
【NG①】隠れ家をケージの真ん中に置く
隠れ家を中央に置くと、周囲が開けすぎていてモルモットが安心感を持てません。また、ケージ内の動線が分断され、運動スペースも狭くなります。改善策:必ず奥の角に移動させる。
【NG②】餌入れとトイレを隣接させる
食事場所の近くにトイレがあると衛生問題が生じるだけでなく、モルモットが食欲を失う原因にもなります。改善策:できる限り対角線上の反対側に配置する。
【NG③】アイテムを詰め込みすぎて運動スペースをつぶす
おもちゃや装飾を多く置きすぎて、モルモットが自由に動けなくなるケースがあります。モルモットには十分な走り回れるスペースが必要です。改善策:ケージ面積の40〜50%は常に空きスペースとして確保する。
季節ごとの配置調整ポイント(夏・冬)
モルモットは温度変化に非常に敏感なため、季節ごとにケージのレイアウトや置き場所を調整する必要があります。
【夏の対策】
- ケージを直射日光が当たらない場所に移動する
- エアコンの冷気が直接当たらないよう、吹き出し口からケージを離す
- 大理石や陶器製のひんやりプレートを休息ゾーン付近に設置する
- 水分補給を促すため、給水器の水を1日2回以上交換する
【冬の対策】
- ケージを窓や外壁から離れた暖かい場所に移動する
- 床材の厚さを5〜8cmに増やして断熱性を高める
- 隠れ家の内部にフリースや布を敷いて保温性を高める
- ケージ周辺の気温が18℃以下にならないよう暖房管理をする
ケージを置く場所の選び方
ケージの設置場所は、モルモットの健康と生活の質に直接影響します。以下のポイントを参考に最適な場所を選んでください。
- 床から30cm以上高い台の上に置く:床に直置きすると冬は冷気の影響を受けやすく、夏は湿気がこもりやすくなります。台の上に置くことで通気性と温度管理が改善されます。
- 直射日光が当たらない場所:モルモットは熱中症になりやすい動物です。窓際や日当たりの良い場所は避けてください。
- 静かで安定した環境:テレビやスピーカーの近く、人の出入りが多い玄関付近はストレスの原因になります。リビングの隅など、比較的静かな場所が理想的です。
- エアコンの風が直接当たらない場所:直接風が当たると体温調節が乱れ、体調不良の原因になります。
レイアウトに必要なアイテムの選び方と100均活用術

ケージレイアウトのアイテムは、ペットショップで一式揃えると費用がかさみがちです。選び方のポイントと100均を賢く活用するコツを紹介します。
ケージ本体の選び方のポイント
ケージ本体を選ぶ際は以下の3つのポイントを重視してください。
- サイズ:前述の通り、1匹あたり床面積0.5㎡以上を目安に選ぶ。将来的な多頭飼いを考えるなら、最初から大きめサイズを選ぶと経済的。
- 開口部の形状:上開きか前開きかを確認する。前開きタイプは毎日のお世話(餌補充・掃除)がしやすく、モルモットも扉から出し入れしやすいためおすすめ。
- 素材と構造:プラスチック+金属メッシュのタイプが一般的で掃除しやすい。底トレーが取り外せるタイプを選ぶと大掃除が格段に楽になる。

隠れ家・給水器・餌入れの選び方
【隠れ家の選び方】
天然木製で、モルモットが余裕を持って出入りできるサイズ(入り口直径10〜12cm、内部スペースは体長の1.5倍以上)のものを選びましょう。洗いやすさを重視するなら陶器製もおすすめです。
【給水器の選び方】
ノズルタイプのボトル給水器は容量300〜500mlが目安です。ノズルの先端が金属製のものはかじり耐性があり長持ちします。ボトル部分が透明で残量が一目で分かるタイプを選ぶと補充忘れを防げます。
【餌入れの選び方】
陶器製の重さのある容器が最適です。重さがある分、モルモットがひっくり返しにくく、食べカスや床材が入り込みにくいため衛生的です。直径10〜15cm程度の浅めの皿型が使いやすいです。
100均・代用品で揃えるコスパ抜群のアイデア
ケージレイアウトのアイテムの一部は100円ショップで代用できます。賢く活用してコストを抑えましょう。
- トイレトレー:100均のプラスチック製の収納トレーや洗い桶が代用品として使えます。サイズが合えばモルモット用トイレとして十分機能します。
- 餌入れ:100均の小皿や植木鉢の受け皿(陶器製)は重さもあり理想的な代用品です。
- かじり木:100均の木製クリップや竹製の菜箸(未塗装・無加工のもの)をかじり木として使えます。
- 仕切り・エリア区切り:100均のワイヤーネットや結束バンドで簡単に多頭飼い用の仕切りを自作できます。
100均アイテムを活用したDIYケージのアイデアはYouTubeでも多く紹介されています。
注意:100均素材を使う場合は、塗料・接着剤・防腐剤などが使われていないものを選ぶことが必須です。化学物質がモルモットの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
モルモットのケージレイアウトに関するよくある質問

ケージレイアウトに関してよく寄せられる疑問にQ&A形式でお答えします。
Q. ケージは部屋のどこに置くべき?
A: リビングなど家族が過ごす部屋の静かな隅が最適です。モルモットは孤独を嫌う社会性の高い動物なので、人の気配が感じられる場所が安心感につながります。ただし、テレビの正面や頻繁に大きな音が出る場所は避けてください。床に直置きせず台の上(床から30cm以上)に設置し、直射日光・エアコンの直風・窓際の冷気が当たらない場所を選びましょう。
Q. レイアウトはどのくらいの頻度で変えていい?
A: 大規模なレイアウト変更は月1回以下に抑えることを推奨します。モルモットは環境の変化にストレスを感じやすい動物です。特に隠れ家や食事ゾーンの場所を頻繁に変えると混乱し、食欲低下や行動変化につながることがあります。清掃のための一時的な移動は問題ありませんが、恒久的な配置変更は必要最小限にとどめましょう。
Q. 隠れ家に入ったまま出てこないのは大丈夫?
A: 特に飼い始めの1〜2週間は、隠れ家にこもりがちなのは正常な行動です。新しい環境に慣れるまでに時間が必要で、これはストレス反応の一つです。ただし、3日以上食事・水分補給をほとんどしていない場合や、体温が異常に低い・高い場合は病気の可能性があるため、獣医師への相談を検討してください。普段から定期的に出てきて食事・運動をしているなら問題ありません。
Q. トイレを覚えないときの対処法は?
A: モルモットはウサギほどトイレトレーニングが容易ではありませんが、以下の方法を試してみてください。①モルモットが自然に排泄する場所(コーナー)にトイレを移動させる。②使用済みの排泄物(糞)を少量トイレの中に入れ、においでトイレの場所を認識させる。③トイレ以外の場所に排泄した場合はすぐに清掃し、においを残さない。完全にトイレで排泄するようにはならない場合も多いため、床材を清潔に保つことが最重要です。
Q. 狭いケージでも快適なレイアウトは可能?
A: 推奨サイズより小さいケージでも工夫次第で快適性を高めることは可能ですが、幅60cm×奥行45cm未満のケージは1匹飼いでも最低ラインを下回るため推奨できません。狭いケージの場合は①アイテムを必要最低限に絞って運動スペースを最大化する、②放し飼い時間(サークル遊び)を1日30分以上設けて運動不足を補う、③縦のスペースを活用した2段ケージへのアップグレードを検討するといった対策が有効です。
Q. レイアウトを変えたらストレスになる?
A: はい、特に大幅なレイアウト変更はモルモットにとってストレスになり得ます。変更後に元気がなくなったり、食欲が落ちたりすることもあります。変更する場合は一度にすべて変えず、1か所ずつ段階的に変更することをおすすめします。また、変更後は特にモルモットの様子をよく観察し、異変があれば元のレイアウトに戻すことも選択肢の一つです。
まとめ|快適なケージレイアウトでモルモットとの暮らしを楽しもう

モルモットのケージレイアウトは、飼育の快適さと健康管理の両方に大きく影響する重要な要素です。この記事で解説した内容を振り返ります。
- 3ゾーン分け(食事・休息・排泄)を基本として、モルモットの習性に合った配置を心がけましょう。
- 5ステップの手順(床材→隠れ家→食事エリア→トイレ→微調整)を順番通り進めることで、初心者でも迷わずレイアウトが完成します。
- 隠れ家は奥の角、食事ゾーンは手前、トイレは食事ゾーンと離れた隅という基本配置を守ることが最重要です。
- 季節に応じた配置調整(夏の日光・冬の冷気対策)を忘れずに行うことで、年中快適な環境が維持できます。
- 100均や代用品を上手に活用することで、コストを抑えながら機能的なレイアウトを実現できます。
まずは今日から、今のケージを見直してみてください。小さな工夫の積み重ねが、モルモットの毎日の幸せにつながります。
DIYでオリジナルのケージを自作したい方は、こちらの動画も参考になります。
快適なケージレイアウトで、モルモットとの毎日をもっと豊かに楽しんでいきましょう。


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