「モルモットにもっと広いケージを用意したいけど、市販品は高くて…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?実は、100円ショップやホームセンターで手に入る材料だけで、安全で快適なケージを手作りすることができます。この記事では、ワイヤーネット・プラダン・すのこ・衣装ケースを使った4つの作り方を、費用・手順・注意点まで徹底解説します。初めてのDIYでも失敗しないコツもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
モルモットの手作りケージに必要なサイズ・費用・時間の目安

手作りケージを作り始める前に、まず「どのくらいの大きさが必要か」「いくらかかるか」「どれくらい時間がかかるか」という3つの基本情報を把握しておきましょう。
これらを事前に確認しておくことで、材料の買い出しから組み立てまでをスムーズに進めることができます。
1匹・2匹に必要なケージサイズ早見表
モルモットは活発に動き回る動物のため、ケージのサイズは「最低限」ではなく「快適に過ごせる広さ」を意識することが重要です。
| 飼育数 | 最低サイズ | 推奨サイズ |
|---|---|---|
| 1匹 | 幅60cm × 奥行45cm | 幅90cm × 奥行60cm以上 |
| 2匹 | 幅90cm × 奥行60cm | 幅120cm × 奥行60cm以上 |
| 3匹以上 | 幅120cm × 奥行60cm | 幅150cm × 奥行90cm以上 |
モルモットは1日に数時間、ケージ内を歩き回ります。特に複数匹飼育する場合は、縄張り争いを防ぐためにも広めのスペースを確保してあげましょう。
高さは最低でも35〜40cmを確保してください。モルモット自体はあまり高く跳ばないものの、脱走防止と飼い主が作業しやすい高さを考慮すると40〜50cmが理想的です。
手作りケージの費用目安【100均vsホームセンター】
材料の調達先によって費用は大きく変わります。以下の表を参考に、予算に合わせて選びましょう。
| 作り方 | 100均中心 | ホームセンター中心 |
|---|---|---|
| ワイヤーネット | 約1,000〜2,000円 | 約3,000〜5,000円 |
| プラダン | 約800〜1,500円 | 約2,000〜4,000円 |
| すのこ | 約1,500〜2,500円 | 約3,000〜6,000円 |
| 衣装ケース改造 | 約500〜1,500円 | 約1,500〜3,000円 |
100均(ダイソー・セリアなど)を活用すれば、最安で500円〜2,500円程度で完成させることも可能です。ただし、強度や耐久性を重視するなら、ホームセンターで厚めの素材を選ぶことをおすすめします。
市販の大型ケージは5,000〜15,000円程度するため、手作りすることで半額以下に抑えられるケースが多いです。
完成までの所要時間の目安
作り方によって作業時間は異なります。初めてDIYに挑戦する方は、余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。
- ワイヤーネット:約1〜2時間(結束バンドで組み立てるだけ)
- プラダン:約1〜2時間(カッターで切ってテープで固定)
- すのこ:約2〜4時間(接合やネジ止めが必要)
- 衣装ケース改造:約30分〜1時間(穴を開けるだけ)
週末の半日を使えばほぼどの方法でも完成できます。初日に材料を揃えて、翌日に組み立てるという2日間スケジュールで進めると焦らず作業できます。
手作りケージと市販ケージを徹底比較【メリット・デメリット】

手作りケージに挑戦する前に、市販ケージとの違いをしっかり理解しておきましょう。メリットだけでなくデメリットも把握することで、後悔のない選択ができます。
手作りケージを選ぶ3つのメリット
① コストを大幅に削減できる
市販の大型ケージは5,000〜15,000円かかりますが、手作りなら材料費のみで済むため、1,000〜3,000円程度に抑えることが可能です。複数匹飼っている場合、大きなケージが必要になるほど手作りのコストメリットが際立ちます。
② サイズや形を自由にカスタマイズできる
市販品は既製サイズしか選べませんが、手作りなら部屋のスペースや家具の配置に合わせて自由に設計できます。「縦長にしたい」「2段構造にしたい」「扉を大きくしたい」といった希望も実現できます。
③ モルモットとの距離が縮まる
手作りすることで、開口部を広く設計して触れ合いやすくしたり、天板を全開にできる構造にしたりと、コミュニケーション重視の設計が可能です。飼育歴5年のオーナーが「全開ケージ」を推奨する理由もここにあります。
手作りケージの2つのデメリットと対策
デメリット① 強度や安全性が市販品に劣る場合がある
手作りケージは設計や素材選びを誤ると、モルモットが脱走したり怪我をする危険性があります。対策としては、結束バンドの本数を多めにする・接合部をしっかり固定する・定期的にゆるみや破損がないかチェックすることが有効です。
デメリット② 作業時間と手間がかかる
初めてDIYに挑戦する方には、材料の選定・購入・組み立てまで数時間の作業が必要です。対策としては、最もシンプルな「衣装ケース改造」や「ワイヤーネット」から始めることをおすすめします。電動工具不要で完成できる方法を選べば、初心者でも安心です。
【判定チャート】あなたは手作り派?市販派?
以下のチェックリストで当てはまるものが多い方は、それぞれ向いている選択肢が異なります。
手作り派に向いている方
- 予算を1,000〜3,000円以内に抑えたい
- 部屋の間取りや家具に合わせたサイズにしたい
- DIYや工作が好き・得意
- 複数匹飼育しており大型ケージが必要
- 触れ合いやすい構造にしたい
市販派に向いている方
- すぐにケージを用意したい(今日・明日中)
- DIYが苦手・工具を持っていない
- 安全性・耐久性を最優先にしたい
- 1匹だけ飼育しており標準サイズで十分
- 見た目のクオリティにこだわりたい
ケージを手作りする前に確認!安全な素材とNG素材リスト

モルモットは何でもかじる習性があります。そのため、素材選びを誤るとモルモットが素材を食べてしまい、健康被害につながる可能性があります。作り始める前に必ず安全な素材とNGな素材を確認してください。
使用OKな素材一覧【ワイヤー・プラダン・木材】
| 素材 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| ワイヤーネット(鉄・スチール) | 通気性が高く安価。形を自由に組める | 断面が鋭利なためヤスリがけ必須 |
| プラダン(ポリプロピレン) | 軽量で加工しやすく見た目がスッキリ | かじられると破損しやすい |
| 無塗装の木材・すのこ | ナチュラルな見た目、加工しやすい | かじり対策が必要。防腐剤なしのものを選ぶ |
| プラスチック製衣装ケース | 丸洗いできて衛生管理が楽 | 通気穴の加工が必要 |
| 牧草マット・コルクマット | 床材として最適。足への負担が少ない | 定期的な交換が必要 |
なお、金属製のワイヤーについては、塗装済みのものやメッキ処理が荒いものは避け、できるだけ表面が滑らかなものを選ぶと安心です。
絶対に使ってはいけないNG素材と理由
- 塗装済みの木材(防腐剤・塗料入り):モルモットがかじると有害成分を摂取してしまう
- 亜鉛メッキの金網(特にサビたもの):亜鉛中毒の危険性あり。サビた金属は消化器官を傷つける恐れがある
- スポンジ・ウレタン素材:かじって飲み込むと腸閉塞の原因になる
- 接着剤(シアノアクリレート系・エポキシ系):揮発成分や硬化後の破片が有害
- 布・綿素材:繊維を飲み込んで腸に詰まる危険性がある
- 塩化ビニル(PVC):加熱・加工時に有害ガスが発生することがある
モルモットは好奇心旺盛でケージ内のほぼ全てをかじろうとします。「かじっても安全」を大前提に素材を選ぶことが、飼い主の大切な役割です。
床材の選び方とおすすめ素材
床材はモルモットが1日中乗る部分のため、足への負担と衛生管理のしやすさが最重要ポイントです。
おすすめの床材ランキング
- 牧草マット(チモシーマット):足への負担が少なく、かじっても安全。交換が容易
- コルクマット:クッション性が高く保温性あり。水拭きで清潔に保てる
- 樹脂製休足フロアー(ウサギ用流用可):滑りにくく足裏を傷めにくい。水洗いOK
- フリース生地(厚手):柔らかく暖かいが、頻繁な洗濯が必要
逆に避けるべき床材として、すのこをそのまま床に使うと足が隙間に挟まる危険があります。すのこを使う場合は上に牧草マットやコルクマットを重ねて使いましょう。
【作り方①】100均ワイヤーネットで作る基本の手作りケージ

最もポピュラーで初心者にもおすすめなのが、100均のワイヤーネットを使った手作りケージです。電動工具不要で、結束バンドだけで組み立てられるため、DIY初心者でも安心して挑戦できます。

材料リストと購入先【ダイソー・セリア】
| 材料 | 数量 | 購入先 | 単価目安 |
|---|---|---|---|
| ワイヤーネット(45×45cm) | 10〜16枚 | ダイソー・セリア | 100〜220円 |
| 結束バンド(長め・15cm以上) | 1袋(50本入り) | ダイソー | 110円 |
| ジョイント(ワイヤーネット連結用) | 1袋 | ダイソー・セリア | 110円 |
| S字フック | 4〜6個 | ダイソー | 110円 |
| 底用トレー(ペット用またはファイルケース) | 1〜2枚 | ダイソー・100均 | 110〜220円 |
合計費用の目安は約1,000〜2,000円です。ワイヤーネットの枚数はケージのサイズによって調整してください。
必要な工具(電動工具不要)
- ペンチ(結束バンドの切断・ワイヤー端の処理)
- ニッパー(結束バンドの余りをカット)
- ヤスリ(ワイヤー断面を滑らかにする)
- マジック・定規(サイズ確認用)
これらも100均で揃えることができます。特にヤスリは必ず用意してください。ワイヤーの断面は鋭利で、モルモットが触れると怪我をする危険があります。
組み立て手順【6ステップ図解】
- 設計図を描く:作りたいケージのサイズを決め、必要なパネル数を計算する(底面・4面・天面)
- ワイヤー断面を処理する:全てのネットの端をヤスリで丁寧に研磨し、鋭利な部分をなくす
- 底面を作る:必要な枚数のワイヤーネットを横に並べ、結束バンドでしっかり固定する
- 側面4面を組み立てる:底面の四辺に側面パネルを立て、コーナー部分をジョイントと結束バンドで固定する
- 天面を取り付ける:天面パネルをS字フックで側面に引っ掛け、開閉できる扉として機能させる
- 最終確認:全ての結束バンドに緩みがないか確認。余分なバンドはニッパーでカットして安全を確保する
詳しい作り方は以下の動画も参考にしてみてください。
この作り方のコツと注意点
コツ①:結束バンドは多めに使う
「これで十分かな」と思う量の1.5倍を目安に結束バンドで固定しましょう。モルモットはケージに体を押しつけたりよじ登ろうとすることがあり、意外な力がかかります。
コツ②:底面にトレーをセットする
ワイヤーの底面だけでは糞や牧草が落ちてしまいます。100均のファイルケースや浅型収納トレーをスライドインできるよう設計しておくと、掃除が格段に楽になります。
注意点:隙間のサイズに要注意
ワイヤーネットの網目が大きすぎると、子モルモットが頭を突っ込んで抜けなくなる恐れがあります。網目のサイズは3cm以下のものを選んでください。
【作り方②】プラダンで作る見た目スッキリな手作りケージ

プラダン(プラスチックダンボール)を使ったケージは、見た目がすっきりとしていて部屋のインテリアにも馴染みやすいのが特徴です。ホームセンターや100均で入手でき、カッターだけで加工できる手軽さも魅力です。

材料リストと費用
| 材料 | 数量 | 費用目安 |
|---|---|---|
| プラダン(3〜4mm厚・900×1800mm) | 2〜3枚 | 500〜800円/枚 |
| PPバンド(荷造り用)またはOPPテープ | 1〜2本 | 100〜200円 |
| ワイヤーネット(天面・換気用) | 2〜4枚 | 220〜440円 |
| 結束バンド | 1袋 | 110円 |
| カッター・定規・カッターマット | 各1 | 既存品使用可 |
合計費用は約1,500〜3,000円が目安です。プラダンのサイズはホームセンターで大判サイズが安く買えるため、2匹以上の場合はホームセンターの利用がおすすめです。
組み立て手順【5ステップ図解】
- サイズを計測してカット:設計図に合わせてプラダンをカッターでカット(底面1枚・側面4枚・必要なら天面)
- 折り目を付ける:コーナー部分に定規を当ててカッターで軽く溝を入れると、きれいに直角に折れる
- 側面を立てて固定:4面の側板を底面の周囲に立て、コーナーをOPPテープまたはPPバンドでしっかり固定
- 天面にワイヤーネットを設置:通気性確保のため、天面はプラダンではなくワイヤーネットを結束バンドで固定して取り付ける
- 扉を設ける:側面の一部をカッターで切り込みを入れ、ヒンジ代わりにOPPテープを貼ると開閉できる扉になる
詳しい作業の様子は以下の動画で確認できます。
プラダンケージのメリットと注意点
メリット
- 軽量で持ち運びやすい(引っ越しや模様替えに便利)
- 防水性があり、汚れを拭き取りやすい
- 色や柄のプラダンを使えばインテリアに合わせたデザインが可能
- カッターだけで加工でき、工具が少なくて済む
注意点
プラダンはモルモットにかじられると破片が出てしまいます。特に切断面はかじりやすいため、コーナーガードやエッジテープで端面を保護することを強くおすすめします。また、薄すぎるプラダン(2mm以下)は強度不足になるため、最低3mm厚のものを選びましょう。
【作り方③】すのこで作るナチュラルな手作りケージ

木製のすのこを使ったケージは、ナチュラルでおしゃれな見た目が特徴です。インテリアとして部屋に飾れるような仕上がりになり、モルモットのかじる習性にもある程度耐えられる強度があります。

材料リストと費用
| 材料 | 数量 | 費用目安(100均) |
|---|---|---|
| すのこ(大・40×50cm程度) | 6〜8枚 | 220〜440円/枚 |
| 結束バンドまたは木ネジ | 1袋 | 110〜220円 |
| ワイヤーネット(側面・天面用) | 2〜4枚 | 110〜220円/枚 |
| 蝶番(扉用) | 2個 | 110〜220円 |
| ドライバー | 1本 | 既存品使用可 |
ダイソーですのこを含む全材料を揃えた場合、約1,500〜2,500円で完成できます。すのこのサイズや枚数はケージの設計に合わせて調整してください。
組み立て手順【5ステップ図解】
- 設計図を描く:底面・側面・天面の構成を決め、すのこの配置を決定する
- 底面を作る:すのこ2〜3枚を横に並べ、結束バンドまたは木ネジで固定。底は牧草マットを敷くため、ある程度の隙間があっても問題ない
- 側面4面を立てる:すのこを縦に立てて底面に固定。コーナーは木ネジを使うと強度が増す
- 天面を設置:すのことワイヤーネットを組み合わせた天面を作る。ワイヤーネットを使うことで通気性を確保
- 扉を取り付ける:正面または天面の一部に蝶番を使って開閉扉を設置する

すのこケージの注意点【かじり対策】
すのこは木材であるため、モルモットがかじる可能性が非常に高い素材です。特に角や端の部分は集中的にかじられます。
効果的なかじり対策
- コーナーガードを貼る:L字型のプラスチック製コーナーガードで角を保護する
- 内側にワイヤーネットを張る:側面の内側にワイヤーネットを追加することで、直接木材に触れにくくする
- かじり木を別途設置する:ケージ内に専用のかじり木おもちゃを置くことで、ケージ本体へのかじりを軽減する
- 防腐剤・塗料は絶対に使わない:安全対策のためと思って塗装すると逆に危険になる
また、すのこの隙間に足が挟まらないよう、床面には必ず牧草マットやコルクマットを重ねて敷いてください。
【作り方④】衣装ケース改造で作る超簡単な手作りケージ

最も手軽に作れるのが、市販の衣装ケース(収納ボックス)を改造する方法です。元々の箱型構造を活かすため、穴を開けるだけで基本的な骨格が完成します。DIY初心者や、とにかく手間をかけたくない方に最適です。

材料リストと費用
| 材料 | 数量 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 大型衣装ケース(幅60〜90cm) | 1〜2個 | 500〜1,500円 |
| ワイヤーネット(蓋の換気用) | 1〜2枚 | 110〜220円 |
| 結束バンド | 1袋 | 110円 |
| ドリルまたはカッター(穴あけ用) | 1本 | 既存品使用可 |
合計費用の目安は約500〜1,500円と、4つの作り方の中で最も安価です。すでに自宅に衣装ケースがある場合は、追加費用は数百円で済みます。
改造手順【4ステップ図解】
- 適切なサイズの衣装ケースを選ぶ:幅60cm以上・深さ30cm以上のものを選ぶ。モルモットが立ち上がれる深さが必要なので注意
- 蓋に通気穴を開ける:蓋の中央部分をカッターやドリルで大きく切り抜き、ワイヤーネットをはめ込んで結束バンドで固定する
- 側面にも換気穴を設ける:蓋だけでなく側面にも複数の穴を開けると通気性が大幅に向上する
- 床材を敷く:牧草マットやコルクマットを底面に敷き、その上にチモシーや床材を追加して完成
衣装ケースケージの注意点【通気性確保】
衣装ケース改造ケージの最大の弱点は通気性の悪さです。換気穴が不十分だと、夏場に蒸れてモルモットが熱中症になるリスクがあります。
通気性確保のポイント
- 蓋の換気穴はケース全体の表面積の30〜50%以上を目安に大きく開ける
- 側面にも直径2〜3cmの穴を10〜15個以上開ける
- 夏場は冷房の効いた部屋に置くか、扇風機で間接的に風を送る
- ケースを床に直置きせず、すのこや台の上に載せて底面にも空気が通るようにする
また、衣装ケースはプラスチック製のため、モルモットがかじるとプラスチック片を飲み込む危険があります。内側にワイヤーネットを貼るか、かじり防止スプレーを活用しましょう。
手作りケージのレイアウト例と必須アイテムの配置

ケージが完成したら、次はレイアウトです。モルモットが快適に生活できるよう、必要なアイテムを適切な場所に配置することが大切です。
ケージ内に必要なアイテム一覧
| アイテム | 役割 | 必須度 |
|---|---|---|
| 給水器(ウォーターボトル型) | 水分補給。衛生的に管理できる | 必須 |
| フードボウル(陶器製) | ペレット・野菜の食事場所 | 必須 |
| 牧草入れ(ヘイラック) | チモシーを清潔に保つ | 必須 |
| 隠れ家(小屋・ハウス) | ストレス軽減・安心できる場所 | 必須 |
| 床材(牧草マット等) | 足の保護・保温・衛生 | 必須 |
| かじり木 | 歯の摩耗・ストレス発散 | 推奨 |
| トイレ(コーナー型) | 排泄場所を固定して掃除を楽に | 推奨 |
レイアウトの基本ルール3つ
ルール① 食事・水と排泄場所は離す
給水器とフードボウルは、トイレコーナーや排泄が多い場所からできるだけ離れた場所に設置しましょう。モルモットは同じ場所でトイレをする習性があるため、対角線上に配置するのが理想的です。
ルール② 隠れ家は壁際に設置する
モルモットは後ろから守られた場所で休む習性があります。隠れ家はケージの角または壁側に設置すると、モルモットが安心して休めます。隠れ家の入り口は一方向だけにすると落ち着きやすいです。
ルール③ 移動スペースを確保する
アイテムを置きすぎてモルモットが歩けなくなるのは本末転倒です。ケージ面積の40〜50%以上は何も置かない移動スペースとして確保しましょう。
【図解】サイズ別おすすめレイアウト例
■ 幅90cm×奥行60cm(1匹・基本レイアウト)
左奥:隠れ家 / 右奥:給水器+フードボウル / 左手前:ヘイラック(牧草) / 右手前:トイレ / 中央:移動スペース(床材のみ)
■ 幅120cm×奥行60cm(2匹・ゆったりレイアウト)
左奥:隠れ家① / 右奥:隠れ家② / 中央奥:給水器+フードボウル / 左手前:ヘイラック / 右手前:トイレ / 中央:広い移動スペース
複数匹の場合は隠れ家を匹数分用意することで、縄張り争いやストレスを軽減できます。
モルモットのケージ手作りでよくある失敗5選と対策

実際に手作りケージを作った方の体験談から、よくある失敗とその対策をまとめました。これを読んでおけば、同じ失敗を避けることができます。
失敗①サイズが小さすぎた
状況:「このくらいで十分だろう」と思って作ったケージが、モルモットには狭すぎた。特に成長後のサイズを考慮していなかった。
対策:設計段階で「最低サイズ」ではなく「推奨サイズ」を基準にしましょう。モルモットは成体で体長20〜35cmになります。ケージの幅は成体2匹分が余裕を持ってすれ違えるサイズ(最低90cm)を確保することをおすすめします。作り直しの手間を考えると、最初から大きめに作る方が賢明です。
失敗②モルモットが脱走した
状況:結束バンドの固定が甘く、隙間からモルモットが脱走してしまった。またはワイヤーネットの網目が大きく、押し広げて出てしまった。
対策:①結束バンドは各接合箇所に最低3本以上使い、方向を変えてクロスさせて固定する。②ワイヤーネットの網目は3cm以下のものを選ぶ。③扉部分はS字フック1個だけでなく、複数箇所で固定するかカラビナを使う。④完成後、一晩様子を見て脱走の気配がないか確認する。
失敗③掃除がしにくい構造になった
状況:天面が開かない・扉が小さすぎて手が届かない・底トレーが取り出せない構造にしてしまった。
対策:設計段階で「どうやって掃除するか」を必ず考えましょう。おすすめは①天面を大きく開閉できるよう設計する、②底面に引き出し式トレーをセットできるスペースを作る、③正面扉は腕が十分に入る大きさにする、の3点です。掃除しやすい構造にすることは、モルモットの衛生管理にも直結します。
失敗④モルモットがかじって壊れた
状況:すのこやプラダンをかじられて穴が開いてしまい、数ヶ月で使えなくなった。
対策:かじりやすい木材やプラダン部分に内側からワイヤーネットを張ることで耐久性が大幅に向上します。また、ケージ内にかじり木や牧草を十分に用意することで、ケージ本体へのかじりを分散させることができます。かじられた箇所は早めに補修し、破片を飲み込まないよう注意しましょう。
失敗⑤通気性が悪く蒸れてしまった
状況:プラダンや衣装ケースを使ったケージで、夏場に内部が蒸れてモルモットが体調を崩してしまった。
対策:①天面の換気穴をケース全体の30〜50%以上の面積で確保する。②側面にも換気穴を設ける。③夏場は冷房の効いた部屋で管理する(モルモットの適正温度は18〜24℃)。④床からケースを浮かせて底面の通気性を確保する。閉鎖的な構造になるほど通気性には細心の注意が必要です。
まとめ
モルモットの手作りケージは、正しい知識と手順さえあれば、初心者でも安全で快適なケージを低コストで作ることができます。
- サイズは「最低」ではなく「推奨サイズ」を基準に:1匹なら幅90cm×奥行60cm以上を目指す
- 素材選びが安全の要:無塗装木材・ワイヤーネット・プラダン・プラスチックはOK。塗装木材・亜鉛メッキ・スポンジはNG
- 4つの作り方を状況に応じて選ぶ:手軽さなら衣装ケース改造、コスパならワイヤーネット、見た目ならプラダン、おしゃれさならすのこ
- レイアウトは食事・水と排泄場所を対角線上に分ける:移動スペースをケース面積の半分以上確保する
- よくある失敗を事前に把握しておく:サイズ不足・脱走・掃除しにくい・かじり破損・蒸れは設計段階で対策できる
この記事で紹介した4つの方法を参考に、ぜひあなたとモルモットに合った理想のケージ作りに挑戦してみてください。手作りケージでモルモットが元気に過ごす姿を見ると、作った苦労も吹き飛びますよ。


コメント