「モルモットを飼ってみたいけど、何を準備すればいいの?」「初心者でも育てられる?」そんな疑問をお持ちの方へ。モルモットは人懐っこく鳴き声も豊かで、適切な環境さえ整えれば初心者でも十分に飼育できる動物です。この記事では、飼育前の基礎知識から必要な用品・費用・日常のお世話まで、モルモット飼育のすべてを網羅的に解説します。ぜひ最後まで読んで、理想の飼育環境づくりに役立ててください。
モルモットの基本情報と飼育前に知るべきこと

モルモットを迎える前に、その動物としての特性をしっかり理解しておくことが大切です。
「なんとなく可愛いから」という理由だけで飼い始めると、のちに後悔するケースも少なくありません。
ここでは寿命・大きさ・性格・鳴き声・他の小動物との違いなど、飼育判断に必要な基礎知識を詳しくお伝えします。
モルモットの特徴【寿命・大きさ・性格】

モルモットはテンジクネズミ科に属する草食性の小動物で、南米アンデス地方が原産です。
平均寿命は5〜7年ほどで、適切な飼育環境と食事管理によっては8年以上生きる個体もいます。
体重は700g〜1,200g程度、体長は20〜30cmほどで、ハムスターよりも大きくうさぎよりは小さいサイズ感です。
性格は全体的に温和で臆病な一面を持ちますが、慣れると飼い主に甘えたり膝の上でくつろぐほど人懐っこくなります。
群れで生活する社会性の高い動物なので、孤独なストレスを感じやすいという特性も覚えておきましょう。
尻尾はほとんどなく、丸みのある体型が愛らしい印象を与えます。品種によってショートヘア・ロングヘアなど毛の長さや質感もさまざまです。
モルモットの鳴き声の種類と意味
モルモットは鳴き声でさまざまな感情を表現します。その種類と意味を理解することで、個体の状態を把握しやすくなります。
- 「ピュイピュイ(ウィーウィー)」:嬉しいときや食事を期待しているとき。高めの声でよく鳴きます。
- 「クークー(グルグル)」:満足・リラックスしているとき。低くこもった音で発します。
- 「キューキュー」:痛みや恐怖、不満を感じているとき。早急なケアが必要なサインです。
- 「チャタリング(歯をカチカチ)」:威嚇・怒りのサイン。他のモルモットや人間に対して発することがあります。
- 「ルルル(鼻音)」:発情期のオスがメスに対して発する求愛の鳴き声です。
鳴き声の音量はハムスターより大きく、特に食事前後は活発に鳴くことがあります。ただし、犬や猫と比べれば騒音レベルではないため、集合住宅でも問題なく飼育できるケースがほとんどです。
ハムスター・うさぎとの違い【比較表】
小動物の中でもよく比較されるハムスター・うさぎとの違いをまとめました。飼育難易度や特性を比べて、自分のライフスタイルに合う動物を選びましょう。
| 項目 | モルモット | ハムスター | うさぎ |
|---|---|---|---|
| 寿命 | 5〜7年 | 2〜3年 | 7〜10年 |
| 体重 | 700g〜1,200g | 30g〜200g | 1〜6kg |
| 活動時間帯 | 昼行性・夜行性 | 夜行性 | 薄明薄暮性 |
| なつきやすさ | ◎ 高い | △ 個体差あり | ○ 中程度 |
| 鳴き声 | 豊富・やや大きめ | ほぼなし | 少ない |
| 飼育スペース | 中程度 | 小さい | 大きい |
| 月間飼育費 | 3,000〜6,000円 | 1,000〜3,000円 | 5,000〜10,000円 |
モルモットは昼間も活発に動くため、ふれあいの時間を取りやすい点が大きなメリットです。
モルモット飼育の難易度は?初心者でも飼える?
結論から言うと、モルモットは初心者でも飼育できる動物です。ただし、「簡単」とは言い切れません。
毎日の牧草・水・ペレットの管理、適切な温度・湿度の維持、週1回以上のケージ掃除など、継続的なお世話が必要です。
また、モルモットはビタミンCを体内で合成できないため、毎日野菜などからビタミンCを補給する必要があります。この点はハムスターや犬猫と大きく異なるポイントです。
飼育の難易度を3段階で評価すると「★★☆(普通)」程度。毎日のルーティンさえ確立できれば、初心者でも十分に育てられます。
飼育に向いている人・向いていない人
飼育に向いている人の特徴を確認しましょう。
- 毎日決まった時間にお世話できる生活リズムがある
- 動物とのスキンシップを楽しみたい
- 室温管理(冷暖房)を徹底できる
- 長期(5〜7年)の責任を持って飼育できる
- 近くにエキゾチック動物を診られる動物病院がある
飼育に向いていない人の特徴も確認しておきましょう。
- 出張・旅行が多く、長期不在になりやすい
- 毎日のお世話に時間を割けない多忙なライフスタイル
- エアコン使用を極力避けたい(温度管理が難しい)
- 動物アレルギーがある(牧草アレルギーに注意)
- ペット不可の賃貸物件に住んでいる
特に温度管理と毎日のお世話の継続性が飼育成否の大きな分かれ目になります。
モルモット飼育に必要なもの【準備リスト】

モルモットを迎える前に必要な用品を揃えておくことが、スムーズなスタートの鍵です。
「お迎え当日に慌てて用品を買いに走った」という失敗談は珍しくありません。事前にリストを確認して漏れなく準備しましょう。
絶対に必要な飼育用品8点

以下の8点は飼育開始時に必ず用意してください。
- ケージ:1匹の場合は60cm×35cm以上のサイズを目安に。金網タイプまたはプラスチックタイプが主流です。
- 床材:牧草タイプ・ペレットタイプ・木製チップなど。足への負担が少ないものを選びましょう。
- 給水ボトル:ケージに取り付ける吊り下げタイプが衛生的でおすすめです。
- 食器(ペレット用):陶器製の重みのある器がひっくり返されにくく使いやすいです。
- 牧草入れ(ヘイラック):牧草を清潔に保ちながら食べ放題で提供できるアイテムです。
- 隠れ家(シェルター):ストレス軽減のため必須。木製またはプラスチック製が一般的です。
- 牧草(チモシー1番刈り):主食となる牧草。常に新鮮なものを補充します。
- ペレット:栄養バランスを補うための補助食。モルモット専用のビタミンC入りを選びましょう。
あると便利なオプションアイテム
必須ではないものの、あると飼育の質が大きく上がるアイテムを紹介します。
- 温湿度計:ケージ付近の温度・湿度をリアルタイムで確認できます。健康管理に非常に役立ちます。
- サークル(プレイペン):部屋んぽ(室内散歩)の際にモルモットが安全に動き回れる囲いです。
- グルーミングブラシ:毛並みを整えながらスキンシップにもなります。特にロングヘア種には必需品です。
- 爪切り(小動物用):月1回程度の爪のケアに使用します。
- ペット用ヒーター・冷却グッズ:夏冬の温度管理をより細かく行うために役立ちます。
- 移動用キャリー:動物病院への通院や引越し時に必要です。
飼育用品の選び方のポイント
用品選びで失敗しないための基準を3点お伝えします。
①サイズ感を重視する:ケージはモルモットが自由に動き回れる広さが必要です。1匹であれば最低60cm×35cm、2匹以上なら90cm×45cm以上を目安にしてください。
②素材の安全性を確認する:モルモットはかじる習性があるため、塗料や素材が安全かどうかを確認しましょう。特に木製品はペットセーフな仕上げのものを選ぶことが大切です。
③掃除のしやすさを考慮する:毎日のお世話が続けやすいかどうかは用品の使い勝手に大きく左右されます。分解・洗浄が簡単な製品を選ぶと長続きします。
モルモット飼育にかかる費用【初期費用・月々の維持費】

飼育を始める前に、費用の全体像を把握しておくことは非常に重要です。
「思ったより費用がかかった」という声も多いため、初期費用と月々のランニングコストを事前にしっかり確認しましょう。
初期費用の内訳と目安
モルモットを迎えるための初期費用の目安は以下の通りです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| モルモット本体 | 3,000〜15,000円 |
| ケージ | 3,000〜10,000円 |
| 床材(初回) | 500〜1,500円 |
| 給水ボトル・食器 | 500〜2,000円 |
| 牧草・ペレット(初回) | 1,000〜2,500円 |
| シェルター・ヘイラック | 1,000〜3,000円 |
| 健康診断(初回) | 2,000〜5,000円 |
| 合計目安 | 約15,000〜40,000円 |
品種やショップによってモルモット本体の価格に幅があります。ブリーダーからの購入や希少種の場合は15,000円を超えることもあります。
月々の飼育費用はいくら?
継続的にかかるランニングコストの目安は月3,000〜6,000円程度です。
- 牧草(チモシー):月1,000〜2,000円(1袋500g〜1kgを1〜2袋)
- ペレット:月500〜1,000円
- 野菜代:月500〜1,000円
- 床材の交換:月500〜1,000円
- 動物病院(年2回の健診):月換算で約500〜1,500円
急な病気や怪我があった場合は別途医療費が発生します。エキゾチック動物の診療費は1回5,000〜20,000円以上かかるケースもあるため、ペット保険への加入も検討しておくと安心です。
ケージのセッティング方法と飼育環境の作り方

モルモットが毎日の大半を過ごすケージ環境は、健康と幸福度に直結します。
置き場所の選定からレイアウト、床材の管理まで、具体的な方法をご説明します。
ケージの置き場所を決める3つの条件
ケージの設置場所は以下の3つの条件を満たす場所を選んでください。
- 直射日光・エアコンの風が当たらない場所:急激な温度変化はモルモットの体に大きなストレスを与えます。窓際やエアコンの吹き出し口付近は避けましょう。
- 静かで落ち着ける場所:テレビや玄関付近など騒音が多い場所はストレスの原因になります。人の出入りが少ない部屋の隅が理想です。
- 床から30cm以上の高さに設置:直接床に置くと底冷えや湿気の影響を受けやすくなります。台の上に置くか、専用のケージスタンドを活用しましょう。
参考:楽天保険 モルモットの飼い方は?基礎知識や種類、寿命、飼育の注意点を解説
ケージ内のレイアウト基本形【配置図あり】
ケージ内は「食べる・飲む・休む・排泄する」のゾーンを分けてレイアウトするのが基本です。
- 奥側:シェルター(隠れ家)を配置。モルモットが安心して休める場所にします。
- 手前側(角):トイレゾーン。モルモットは同じ場所で排泄する習性があるため、汚れやすい角に床材を多めに敷きます。
- 側面:ヘイラック(牧草入れ)と給水ボトルをケージ側面に固定。食べながら飲める位置関係が理想です。
- 中央やや手前:ペレット用食器を設置。シェルターやトイレゾーンから離した清潔な場所に。
ケージ内を複雑にしすぎると掃除がしにくくなるため、シンプルなレイアウトを心がけましょう。
床材の種類と敷き方・交換頻度

床材の主な種類と特徴は以下の通りです。
| 種類 | 特徴 | 交換頻度 |
|---|---|---|
| 木製チップ | 吸水性・消臭性が高い。柔らかく足に優しい | 週1〜2回 |
| 牧草(チモシー) | 自然に近い環境。食べることもできる | 毎日〜2日に1回 |
| ペレット床材 | 消臭力が高い。粉塵が少ない | 週1〜2回 |
| ペットシーツ | 掃除が簡単。吸水力が高い | 毎日〜2日に1回 |
敷き方は厚さ3〜5cm程度を目安に全体に敷きます。汚れた部分は毎日取り除き、全体交換は週1〜2回が基本です。
モルモットの餌と食事管理【与え方の基本】

モルモットの健康を守るうえで、食事管理は最も重要な要素のひとつです。
何を・どれだけ・どのように与えるかをしっかり理解しておきましょう。
主食は牧草(チモシー)を食べ放題で

モルモットの主食はチモシー(イネ科の牧草)です。常に新鮮なものを切らさず提供することが基本です。
牧草を十分に食べることで、歯の適切な磨耗・腸の蠕動運動の促進・繊維質の補給が行われます。
チモシー1番刈りは茎が固く繊維質が豊富なため、最もおすすめの種類です。柔らかい2番刈り・3番刈りは好む個体もいますが、主食には1番刈りを使いましょう。
牧草はヘイラックに入れて常に食べ放題の状態にしてください。1日の摂取量の目安は体重の約10〜15%(100〜150g程度)ですが、制限せずに自由に食べさせるのが基本です。
ペレットの与え方と1日の適量
ペレットは牧草だけでは補いきれない栄養素(ビタミンC・ミネラルなど)を補完するための補助食です。
1日の適量は体重1kgあたり約20〜30gが目安です。たとえば体重1kgのモルモットなら1日20〜30gが適量となります。
与えるタイミングは朝と夕の2回に分けて与えるのが理想的です。与えすぎると肥満の原因になるため、食べ残しは取り除いてください。
ペレットを選ぶ際はモルモット専用でビタミンC配合のものを必ず選んでください。ハムスターやうさぎ用のペレットはビタミンC量が不十分なため代用できません。
野菜・果物の与え方【OK/NGリスト】
野菜はビタミンCの重要な補給源です。毎日少量を与えることで健康維持に役立ちます。
【与えてもよい野菜・果物(OKリスト)】
- 小松菜・チンゲン菜(ビタミンC豊富でおすすめ)
- パプリカ(ビタミンC含有量が非常に高い)
- レタス・サニーレタス
- ブロッコリー(適量で)
- りんご・いちご(少量のみ、糖分が多いため与えすぎ禁止)
- キウイフルーツ(少量のみ)
【絶対に与えてはいけない食材(NGリスト)】
- ねぎ・玉ねぎ・にんにく:溶血性貧血を引き起こす危険な食材
- チョコレート・キャンディ:糖分・カフェイン過多で中毒の恐れ
- アボカド:ペルシンという毒素を含む
- じゃがいもの芽・葉:ソラニンを含む
- 生豆・大豆:消化不良の原因になりやすい
野菜は1日10〜30g程度を目安にし、初めて与える食材は少量から様子を見ながら与えましょう。
水の与え方と給水ボトルの管理
水は常に新鮮なものを自由に飲めるようにしてください。1日の飲水量の目安は体重1kgあたり100〜150ml程度です。
給水ボトルは毎日洗浄・水換えを行い、ノズル部分にカビや詰まりがないか定期的に確認しましょう。
器(皿)で水を与えることも可能ですが、床材や排泄物が混入しやすいため、ボトルタイプの方が衛生的です。
毎日のお世話ルーティン【時間別スケジュール】

モルモットのお世話を習慣化するためには、1日のルーティンを決めておくことが大切です。
以下のスケジュールを参考に、自分の生活リズムに合った形で調整してみてください。
朝のお世話(10〜15分)
- 給水ボトルの水を換える(新鮮な水に交換)
- ペレットを規定量補充する
- 牧草が減っていれば補充する
- ケージ内の汚れた床材を取り除く(部分清掃)
- モルモットの体調・食欲・排泄物の状態を確認する
朝の体調チェックはとても重要です。前日と比べて食欲や元気の変化がないかをしっかり観察しましょう。
夕方のお世話(15〜30分)
- 野菜を洗って適量を与える
- ペレットの残量を確認し、夕分を補充する
- 牧草を補充する
- ケージ内の汚れを取り除く
- 部屋んぽ(室内散歩)をさせる(15〜30分程度)
- スキンシップ・ブラッシングを行う
部屋んぽはモルモットの運動不足解消とストレス発散に非常に効果的です。ケーブルや隙間など危険な場所に近づかないよう、事前にサークルで囲むか室内を安全な状態にしてから行いましょう。
週1回・月1回のお世話
【週1回】
- ケージの全体清掃(床材を全部交換・底面を水洗い)
- 食器・給水ボトルの徹底洗浄(薄めた漂白水か熱湯消毒)
- ケージ全体の消臭・拭き掃除
【月1回】
- 爪切り(伸びすぎると骨格に影響するため定期的に実施)
- ブラッシング(特にロングヘア種は毎日でも可)
- 体重測定(健康管理の指標として記録しておくと異変に気づきやすい)
モルモットのなつかせ方【信頼関係の築き方】

モルモットはもともと警戒心が強い動物ですが、適切なアプローチを続けることでしっかりなつかせることができます。
焦らず段階を踏んで信頼関係を築くことが最大のポイントです。
初日〜3日目:とにかく見守る期間
お迎えから最初の3日間は、なるべく触らず静かに見守ることが最善です。
新しい環境はモルモットにとって非常にストレスになります。声をかける程度にとどめ、過度な接触は避けてください。
この期間中はケージ内の様子(食欲・排泄・行動)をこまめに観察し、体調不良のサインがないかチェックします。
4日目〜1週間:手から餌を与える
少し環境に慣れてきたら、手から野菜やおやつを与えることを始めます。
ケージ越しに指先に食べ物を乗せて差し出し、自分から食べに来るのを待ちましょう。無理に押し付けるのは逆効果です。
手から食べ物を受け取るようになれば、「手=安全・食べ物をくれる存在」という認識が生まれ始めます。
1週間〜1ヶ月:スキンシップを始める
手から食べ物を受け取ることに慣れたら、ゆっくりと手を差し入れて体を触る練習を始めます。
最初は背中を軽く撫でる程度から。抵抗なくされるがままにできるようになったら、抱っこへとステップアップします。
抱き方は両手でお腹と後ろ足を支えるようにし、高い位置で保持しないようにしましょう。落下は骨折・内臓損傷の原因になります。
なつかない原因と対処法
なつかない場合の主な原因と対処法を確認しましょう。
- 急ぎすぎている:個体によっては数ヶ月かかる場合も。焦らずゆっくりと信頼を積み上げましょう。
- 声や動きが大きい:モルモットは急な動きや大きな音を怖がります。ゆっくり静かに接することを心がけましょう。
- 嫌なことをした記憶がある:爪切りや投薬など嫌な体験の後はしばらく距離を置いてリセットしましょう。
- 個体差が大きい:性格によっては人への警戒心が強い個体もいます。その場合は「一緒にいるだけ」の時間を増やすことが有効です。
モルモット飼育の温度・湿度管理【適温早見表】

モルモットは温度変化に非常に敏感な動物です。適切な温度・湿度を維持することが健康管理の基本となります。
モルモットの適温は18〜24℃
モルモットに適した温度は18〜24℃、湿度は40〜60%が目安です。
この範囲を外れると体調を崩すリスクが高まります。ケージ付近に温湿度計を設置して常に把握できるようにしましょう。
| 温度帯 | 状態 |
|---|---|
| 18〜24℃ | 最適。元気に活動できる |
| 25〜28℃ | やや暑い。水分補給をこまめに |
| 29℃以上 | 熱中症の危険あり。緊急対応が必要 |
| 15〜17℃ | やや寒い。保温グッズを使用する |
| 14℃以下 | 低体温症の危険あり。保温が必須 |
参考:モルモットを飼うと後悔する人って?失敗しないための準備を解説
夏の暑さ対策【熱中症を防ぐ】
モルモットは汗腺がほとんどなく、体温調節が苦手な動物です。夏の熱中症は命に関わる緊急事態となります。
- エアコンで室温を24℃以下に維持(外出時も切らない)
- ケージにアルミプレートや大理石プレートを入れて涼める場所を作る
- 保冷剤をタオルに包んでケージ横に置く(直接触れさせない)
- 直射日光が当たらないようにカーテン・ブラインドを活用する
熱中症の症状として、ぐったりしている・呼吸が速い・よだれが多い・痙攣などが見られたらすぐに涼しい場所へ移動させ、動物病院に連絡してください。
冬の寒さ対策【低体温症を防ぐ】
冬場は室温が急激に下がる早朝・深夜が特に危険です。低体温症を防ぐための対策をしっかり行いましょう。
- エアコン・ヒーターで室温18℃以上を維持
- ペット用ヒーター(パネルヒーター)をケージ横か下に設置。ケージ全体を覆わず、涼める場所も残すこと
- 毛布やフリース素材のカバーでケージを保温する
- 床からの冷気を防ぐためにケージを台の上に置く
モルモットの健康管理と病気の早期発見

モルモットは体調の変化を隠す習性があるため、毎日の観察が病気の早期発見につながります。
ここでは毎日チェックすべきポイントと、受診が必要な症状をまとめます。
毎日チェックすべき5つの健康ポイント

- 食欲・飲水量:いつもより食欲や水分摂取量が著しく減少していないか確認する
- 排泄物の状態:糞の量・形・色が正常か確認。下痢・血便・量の急減は異常のサイン
- 体の動き・姿勢:足を引きずっていないか、傾いていないか、動きに精彩がないかを観察する
- 目・鼻・耳の状態:目やに・鼻水・耳の汚れが増えていないかチェック
- 毛並みの状態:毛並みが乱れている・抜け毛が多い・皮膚に異常がないか確認する
これらを毎朝のお世話時に習慣的に確認することで、早期発見・早期治療につながります。
こんな症状が出たらすぐ病院へ
以下の症状が見られた場合は、速やかにかかりつけの動物病院を受診してください。
- 24時間以上食事・水を摂らない
- 下痢や血便が続いている
- 呼吸が荒い・口を開けて呼吸している
- ぐったりして動かない・体を丸めてじっとしている
- 体の一部が腫れている・傷がある
- 歯が折れている・口から血が出ている
- 体重が急激に減少している(週100g以上の減少)
モルモットはその小さな体の割に病状が急速に悪化するケースがあります。「様子を見よう」と思わず早めに受診することが命を守ることにつながります。
かかりつけ動物病院の見つけ方
モルモットなどのエキゾチック動物は、すべての動物病院で診てもらえるわけではありません。エキゾチック動物(小動物)に対応している病院を事前に探しておく必要があります。
- ペットショップや購入先のブリーダーに紹介してもらう
- インターネットで「エキゾチック動物 動物病院 ○○市」で検索する
- お迎え後すぐに健康診断を受け、かかりつけ医を確認しておく
- 夜間・休日診療に対応している病院も把握しておくと安心
参考:相妻獣医師 モルモットとの暮らしがもっと楽しくなる!飼い方の基本と健康管理
モルモット飼育の臭い対策と掃除のコツ
「モルモットは臭い」というイメージを持つ方もいますが、適切な管理を行えば臭いを最小限に抑えることができます。
モルモットは臭い?臭いの原因と対策
臭いの主な原因は排泄物(尿・糞)と床材の蒸れです。モルモット自体の体臭は強くなく、管理次第で臭いはかなり軽減できます。
- 床材を定期的に交換する:汚れた床材は臭いの最大の原因です。部分清掃を毎日、全体交換を週1〜2回行いましょう。
- 消臭力の高い床材を選ぶ:ペレット床材・ヒノキチップなどは消臭効果が高くおすすめです。
- ケージを風通しの良い場所に置く:密閉された空間は臭いがこもりやすくなります。
- ペット用消臭スプレーを活用する:アルコール不使用のペットセーフなスプレーを選びましょう。
- 食器・給水ボトルを毎日清潔に:食べ残しや水の汚れも臭いの原因になります。
効率的な掃除の手順とコツ
週1回の全体掃除の手順を解説します。
- モルモットをサークルや別のケージに一時的に移動させる
- ケージ内のアイテムをすべて取り出す
- 古い床材を全て捨てる
- ケージの底面・側面をペット用洗剤または薄めた酢水で拭き掃除する
- シェルター・食器・ヘイラックを水洗いまたは消毒する
- よく乾燥させた後、新しい床材を敷く
- 各アイテムをセットし直してモルモットを戻す
掃除中にモルモットをケージの外に出す場合は、脱走や落下に注意してください。サークルで囲んだ安全なスペースで待機させましょう。
モルモット飼育でよくある質問【Q&A】
モルモット飼育を検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 一人暮らしでも飼える?
A: 一人暮らしでも飼育可能です。ただし、毎日のお世話を継続できる生活リズムがあること、長期不在時の対応策があること、ペット可の住居であることが前提となります。出張が多い方や不規則な生活の方は、信頼できる預け先(ペットホテル・友人など)を確保しておくことが重要です。
Q. 旅行や外出時はどうする?
A: 1泊2日程度の短期外出であれば、十分な牧草・水・ペレットを補充しておけば対応できるケースもあります。ただし2泊以上の場合は、信頼できる人に世話を頼むか、エキゾチック動物に対応したペットホテルを利用するのがベストです。モルモットは繊細なため、新しい環境への急な移動はストレスになります。可能であれば自宅への訪問お世話サービスが理想的です。
Q. 1匹と複数飼い、どちらがいい?
A: モルモットは社会性が高く、仲間がいることで安心感を得やすい動物です。飼育スペースと費用が確保できる場合は、同性の2匹飼いがおすすめです。異性で飼う場合は繁殖管理が必要になるため注意が必要です。一方、1匹でも飼い主が十分にコミュニケーションを取れれば孤独によるストレスは軽減できます。
Q. 鳴き声はうるさい?マンションでも大丈夫?
A: モルモットの鳴き声はそれほど大きくなく、壁を通して隣室まで聞こえるほどではありません。一般的なマンション・アパートでも問題なく飼育できるケースがほとんどです。ただし食事前後に活発に鳴くことがあるため、夜中に鳴き声を出す場合はケージの位置を寝室から離すなどの工夫をしましょう。
Q. モルモットはどこで買う?迎え方の選択肢
A: モルモットを迎える方法は主に3つあります。①ペットショップ:気軽に訪問でき選択肢も多い。ただし健康状態・飼育環境に差がある場合も。②ブリーダー:専門知識を持つ繁殖者から購入。健康管理や血統が明確なケースが多い。③里親募集・保護団体:飼えなくなった個体を引き取る形。費用が抑えられる場合が多い。いずれの場合も、健康診断の実施・飼育環境の確認を済ませてから迎えることが大切です。
まとめ:モルモット飼育を始める前の最終チェックリスト
ここまでモルモット飼育に必要な知識をすべて解説してきました。最後に飼育開始前の確認事項と最初にやることをまとめます。
飼育開始前の確認5項目
- 生活環境の確認:ペット可の住居か、適切な飼育スペースが確保できるか
- 温度管理の準備:年中エアコンで18〜24℃を維持できる環境か
- 毎日のお世話時間の確保:朝夕合わせて30〜45分のお世話時間を毎日作れるか
- かかりつけ動物病院の確保:エキゾチック動物に対応した病院が近くにあるか
- 長期飼育の覚悟:5〜7年の責任を持って飼育できるか
モルモットを迎えたら最初にやること

- ケージに入れてそっと見守る:最初の1〜3日は環境に慣れるための時間。触らず静かに観察する
- 食欲・排泄の確認:お迎え後24時間以内に食事・飲水・排泄があるか確認する
- 初回健康診断を予約する:お迎えから1週間以内にかかりつけ医で健康診断を受ける
- 毎日の観察を記録する:体重・食欲・排泄の状態をメモしておくと異変に気づきやすい
- 名前を呼び続ける:毎日名前を呼びながら世話をすることで声に慣れさせ、信頼関係づくりのスタートとする
モルモットは適切な環境と愛情を注げば、飼い主にしっかりなつき豊かな感情表現で応えてくれる魅力的なペットです。
この記事で紹介した準備・知識をしっかり身につけて、モルモットとの充実した毎日をスタートさせてください。
詳しい飼い方の動画解説はこちらもご参考にどうぞ。


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